UPDATE:2016.5.26
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辛いですけど、何か?
こんにちは、まだ筋肉痛をひきずっているワカです。週末、山に行ってきました。
私は登山が好きではありません。
だけど、登ります。
私が山に登るようになる前から、
山好きの人たちに何度も誘われたことがありますが、私は微動だにしませんでした。
なんであんな辛い事、自ら進んでするんだろうか。
「景色がきれいだよ」「日常を忘れられるよ」「山頂でのコーヒーは最高だよ!」「そこに山があるから!!!」
…………。
どんな誘い文句にも心動かされることはありませんでした。
だけど、私を動かした山好きの唯一の言葉があります。
それは
「登山は辛いですよ。」
やっぱりそうですよね⁉︎
なんだかんだ言ってるけどみんな辛いですよね?
誰も教えてくれませんでした。
だけど、辛い思いをするからこそ、日常で起きる少し辛いことは大いしたことないって感じられます。
それが、私の足を山へと向かわせた言葉です。
今年に入って初の、結構本気の登山でした。
四阿山~根子岳の縦走。
ツウから言わせれば初心者コースなのですが、私は7時間かけて2つの山に登りました。
正式には、気付いたら2つの山に登るしかない状況になっていました。
ゴールが見えているスタートは、私の場合、時としてやる気を削ぐので
すべての計画をしてくれる同伴者には敢えてどこに行くのか詳細を聞きません。
ただ足元と前方の状況だけを見てひたすら登ります。
「あとどのくらいか」は、たいていの場合テンションを下げるので知りたくありません。
登り始めて10分。早くも辛くて辛くて、「もうやめたいよぅ。」心が折れそうでした。
日頃の運動不足が心臓を圧迫する感じ。
だけど一番辛いポイントを過ぎると、少し楽になったりもします。
クライマーズ・ハイというやつでしょうか。
しかしながら大半は辛いです。
それが目的で山に来る人もいるくらい、美しく咲き誇る野の花も
私にはキレイだと思える心の余裕はありません。
山頂に着いて絶景を見てもさほど嬉しくはありません。
登ったということは、下りなければならないから。
登る瞬間から、またそこへ戻って来ることが私にとっての一番の目的です。
大きな岩がゴロゴロしていたり、木の根が這っている斜面は
登りも下りも本当にキツく、たまにある平坦な道を歩ける時は幸せを感じます。
普段地上で歩いている道は、なんて楽なんだろう。
水が飲めるって、涼しい空間って、手が洗えるって、快適ってなんて素晴らしいんだろう。
ひとつひとつに感謝の気持ちを感じます。
下山してからの温泉→帰宅後の爆睡は言うまでもなく幸せでした。
私は登山が好きではありません。
だから、登ります。
辛くて辛くて、もう一生登りたくない!そう思うからこそ、
今いるこの場所が本当に恵まれていて、幸せなんだと感じられるから、
来月もきっとどこかの山に登っているんだろうな。