UPDATE:2021.3.9
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農家の販路拡大プロセス その1
こんにちは!デザイナーのツキヤマです!だんだんと雪解けがすすみ、私が住む白馬村でも畦が出てまいりました。
もうすぐ春ですね!
さてさて、この時期も、農家さんからのデザインのご依頼がたくさん届いております。
特に多いのが、
販路を広げるためにオンラインショップを作りたい。
そのお気持ち、すごくわかります。
より多くの人に選んで欲しいし、自分たちで値段もつけたい。
そして何より自分たちの作物を直接お客様に届けたい。
ツキヤマも前職の農業法人で、販路拡大の命を仰せつかっておりました。
東京や大阪、名古屋で開催される商談会に毎年のように出席して、
そこで何十枚と交換した業者さんに連絡して個別の商談のアポを取り、
収穫時期を待ってサンプル品を送って、
よい返答をいただけるのはわずか一握り。
鳴かず飛ばずの営業活動で、
こんなことしてる暇があったら今日トラクターで1町歩(1ha)耕起できたじゃないか!
とモヤモヤする日々でした。。。
そしてYahoo!ショッピングに出店してみても、
注文が入るのは1週間に2、3件。
今となれば何が原因だったのかはっきりとわかりますが、
ただでさえ忙しい農作業の合間に、
本腰入れて販路拡大を企てるのは大変なことです。
そんな失敗(?)を経たツキヤマが今ならわかる、
農産物の販路拡大で大切なステップがあります。
それは、自分たちの強みはなにか?を問い詰めること。
自分で育てた作物ですから、世界で一番信用できます。愛着もあります。
そしてそれがプライドだったりするのですが、それは自分の中でだけの話。
お客さんの心の購入ランプは点灯しません。
もしかすると、いくら問い詰め続けても自分たちの強みが思い浮かばないかもしれません。
けれど、それがとても有意義なステップになります。
自分たちの強みが思い浮かばない=自分たちの強みに気づけるチャンス なのですから。
強い言い方にはなりますが、
プライドという足かせをつけたままでは、いつまで経っても現状から抜け出せません。
もし、昔のツキヤマに手紙を出せるならばこう書くでしょう。
「会社や作物の強みは何だと思う?」
から始まり、
「もし思い浮かばなければ競合と差別化できる自分たちの強みを見い出そう!その方法は〜」
と続き、
「強みがわかれば販路はこのように拡大すべし!」
と少し図々しく(笑)指南することでしょう。
オンラインショップ開設は、販路開拓のひとつのステップに過ぎません。
実はもっと前段階から踏むべきステップがあると、ツキヤマは常日頃考えております。
しかもそれは販路拡大にとらわれない、農家さんのアイデンティティを育むことになります。
次回は、販路拡大プロセス「ロゴを作成しよう」についてお話したいと思います。