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ホームページの保守管理費は、なぜ必要か?見落としがちな「公開後のコスト」

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Sasayama Sayaka ディレクター
Sasayama Sayaka

ディレクター。ウェブデザイン技能士(2級)/HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1・レベル2。

ホームページの保守管理費は、なぜ必要か?見落としがちな「公開後のコスト」

ホームページの保守管理は、少し不思議なサービスかもしれません。

例えば、毎月5,000円の保守管理費を支払っているとします。
すると、1年間で支払う金額は60,000円にもなります。これは、決して小さな金額ではありませんよね。

さらに、その1年間でホームページの見た目は何も変わっていない。新しいページが増えたわけでも、デザインが変わったわけでもない。
そうなると、毎月お金を払わなくてもいいのでは?と思うのも無理はないと思います。

実際、ホームページの保守管理は、何に費用がかかっているのかが見えにくいサービスですよね。

ただ、ここで知っていただきたいことがあります。
ホームページの保守管理は、何かを新しく作る仕事とは違い、今あるホームページを使い続けられる状態に保つための仕事なのです。

最近では、ホームページのセキュリティに関するニュースを目にする機会も増えました。2026年10月には、PHPの重大な脆弱性が発見され、一部のレンタルサーバーでホームページが一時的に表示できなくなる事態も発生しています。

こうした出来事をきっかけに、ホームページの管理について気になり始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回の記事では、「ホームページの保守管理費が具体的にどのような作業に使われている?」「どこまでの管理が必要なの?」という疑問について、説明したいと思います。

実は、ホームページは完成したときの状態でずっと使えるわけではないんです

ホームページは一度制作すれば、そのまま何年でも使えると思われがちです。
実際に数年前に制作したホームページが、現在も問題なく表示されていることが多く、表面上での問題は見えにくいです。

ただしこれは見た目に限った話で、表示が変わっていないからといって、内部のシステムまで当時のままで問題ないとは限りません。

例えば、WordPressで制作されたホームページでは、WordPress本体やプラグイン、PHPといったさまざまなソフトウェアが使われています。
これらのソフトウェアは、セキュリティ上の問題が見つかったり、新しいバージョンが公開されたりすることで、継続的な管理が必要になります。
また、ホームページを動かしているサーバー側の環境も、時間とともに変化します。

つまりホームページを何も変更していなくても、ホームページを取り巻く環境は少しずつ変わるので、それに合わせた変更が必要になる場合もあるのです。

例えばパソコンやスマートフォンも、購入したあとにOSやアプリの更新を行いますよね。ホームページも同じように、長く使い続けるためには、公開後の管理が必要になる場合があります。

じゃあ保守管理費は、具体的に何に使われている?

では、ホームページの保守管理では、実際にどのような仕事をしているのか気になる方も多いと思います。
そこで今回は、一般的な保守管理の内容を、いくつかご紹介します。

① WordPressやプラグインの更新

WordPressやプラグインは、機能の改善や不具合の修正、セキュリティ対策などを目的として、定期的に新しいバージョンが公開されています。
古いバージョンを使い続けると、修正済みの脆弱性が残ってしまう場合があるので、必要に応じて更新することが大切です。

ただし、毎回配信される最新バージョンへとにかく「更新」すればそれで終わり…というわけでもありません。

更新されたプラグイン同士の相性や、ホームページ独自のカスタマイズによっては、更新後に表示が崩れたり、機能が正常に動かなくなったりする場合もあるのです。
そのため更新内容を確認し、テスト環境で実際に更新して不具合が発生しないか確認するなど、必要に応じてバックアップや動作確認を行うことも、保守管理の仕事のひとつです。

② バックアップの取得

「バックアップ」とは、ホームページのデータを別の場所に保存し、更新作業で不具合が起きたり、何らかの原因でデータが失われたりした場合、バックアップから復旧できるよう備えておくことです。

もちろん、バックアップさえあればどんなトラブルでもすぐに復旧できるわけではありません。
バックアップを取得した時点以降のデータが失われる可能性もありますし、復旧には別途作業が必要になることもあります。
それでも、復旧のための選択肢を確保しておくことには、大きな意味があります。

③ お問い合わせフォームの動作確認

企業のホームページにとって、お問い合わせフォームは大切な窓口ですね。
ところが、フォームの送信機能に不具合が発生していても、ホームページの見た目だけでは気づけないことがあります。
例えば、お客様はお問い合わせを送ったつもりでも、企業側には届いていないというケースがありますが、そんな状態が続いてしまえば、せっかくの商談やお問い合わせの機会を逃してしまうかもしれませんよね。

実はこのような、定期的にフォームの送受信を確認するという作業も、ホームページを正常に運用するために大切な保守作業なのです。

④ ドメイン・サーバーの管理

ホームページを公開するためには、ドメインとサーバーが必要です。
ドメインはホームページのアドレスにあたるもので、サーバーはホームページのデータを置いておく場所です。これらには利用料金や契約期間があり、適切な管理が必要です。
特にドメインの更新を忘れてしまうと、ホームページやメールが利用できなくなる可能性もあります。

ホームページの制作とは直接関係がないように見えるかもしれませんが、こうした契約の管理も、ホームページを使い続けるために欠かせない仕事です。

保守管理をしていれば、トラブルは起きない?

ここまで保守管理の仕事内容をご紹介しましたが、保守管理をしていればすべてのトラブルを防げるわけではありません。
どれだけ対策をしていても、新たな脆弱性が発見されることはありますし、サーバー会社の障害など、制作会社だけでは防げない問題もあります。
実際、2026年10月に発生したPHPの脆弱性問題でも、レンタルサーバー会社によって対応が異なり、一部のホームページが一時的に表示できなくなりました。
(この出来事については、以前の記事「PHPの脆弱性で何が起きた?ホームページへの影響と、サーバー会社・制作会社の役割を解説」でもご紹介しています)

保守管理の目的は、トラブルを絶対に起こさないことではありません。

・問題が起きる可能性を減らすこと
・万が一のときに、必要な対応を進められるようにしておくこと

こうした備えをしておくためにも、日頃からホームページの状態を把握しておくことが重要になります。

保守管理費は、高い方がいい?安くても大丈夫?

ここまで読んでいただき、「やっぱり保守管理は必要なんだ」と思われた方が次に気になるのは、保守管理の費用かと思います。

保守管理にはお金がかかりますが、それならば、できるだけ高い保守プランを契約した方が安心なのでしょうか?

私たちは、必ずしもそうとは考えていません。

なぜなら、例えば社内にWordPressの管理ができる担当者がいて、更新やバックアップを適切に行えるのであれば、すべての作業を制作会社に依頼する必要はないからです。
一方で、ホームページの管理を担当できる人がいない企業では、外部の専門会社に任せた方が安心して運用できる場合もありますね。

また、ホームページの用途によっても、必要な管理は異なります。
会社の基本情報を掲載するだけのホームページと、毎日多くのお問い合わせを受け付けるホームページでは、トラブルが発生した際の事業への影響も違ってきます。

大切なのは保守管理費を高くすることでも、安くすることでもありません。

自社のホームページに必要な管理は何かを把握し、その管理がきちんと行われている状態にすることです。

費用を抑えること自体は、決して悪いことではありません。
しかし安さだけで判断してしまうと、必要な更新やバックアップが契約に含まれていなかった、ということも考えられます。

保守管理費を比較するときは、まず自社で必要な保守の範囲を確認し、そのうえで金額と共に、どこまでの作業が含まれているのかを確認することをおすすめします。

アプリコットデザインの保守管理について

アプリコットデザインでは、ホームページの公開後も安心して運用していただけるよう、管理内容に応じた保守プランをご用意しています。

例えば、ドメインやサーバーの管理を中心とした基本管理プランから、WordPressの定期更新、バックアップ、フォームの動作確認などを含むメンテナンスプランまで、必要な管理内容に応じてお選びいただけます。
それぞれ対応範囲が異なるため、ホームページの構成や運用状況に合わせてご検討いただければと思います。

詳しくは、アプリコットデザインの運用支援・保守管理プランをご覧ください。

保守管理費は、「ホームページを安心して使い続けるための費用」

ホームページの保守管理は、デザインを変更したり、新しいページを作ったりする仕事とは異なり、成果が目に見えにくいものです。
そのため、毎月の費用が本当に必要なのか、疑問に思うこともあると思います。

けれども、ホームページは公開後も、ソフトウェアの更新やサーバー環境の変化などに対応しながら使い続けていく必要があります。保守管理費にはそうした変化に対応し、ホームページを正常に使い続けるための作業が含まれているのです。

もちろん、必要な管理を自社で行えるのであれば、すべてを外部に任せる必要はありません。

大切なのは、毎月いくら払っているかだけではなく、その費用で何を管理しているのかを知っておくことです。

現在、保守管理を依頼している方も、これから検討する方も、一度ご自身のホームページがどのように管理されているのか確認してみることをおすすめします。

アプリコットデザインでは、ホームページ公開後の保守管理についてもご相談を承っています。管理内容や費用について気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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