ChatGPTや画像生成AIの登場で、ロゴやホームページのデザイン案を自分で作れるようになってきました。
AIで作ったデザイン案があれば、デザイナーとの打ち合わせもスムーズに進みそうですよね。
ところが、実際にはそうとも限りません。
お客様が気に入っているデザインでも、デザイナーからすると「この画像のどこを気に入っているんだろう?」と判断に迷う場合があるのだそう。
AIで作ったデザイン案をうまく活用するには、画像そのものだけでなく、その画像を作った経緯や、気に入っているポイントを共有することも大切です。
今回は、デザイン会社の立場から、AIで作ったデザイン案を持ち込む際のメリットと注意点についてお話しします。
AIで作ったデザイン案をデザイン会社に持ち込んでも大丈夫?
結論、AIで作ったデザイン案を参考資料として持ち込むこと自体は、問題ありません。
実際にアプリコットデザインでも、お客様からAIで作ったデザイン案を見せていただくことがあります。ただし、こうした資料をどう受け取るかは、デザイナーによっても異なるようです。
AIで作った画像を参考にすることに抵抗がないデザイナーもいれば、まだ慣れていないため、少し戸惑うデザイナーもいるかもしれません。
また、AIで作ったデザイン案を見せていただいた場合でも、そのまま制作を進めるとは限りません。
アプリコットデザインでは、お客様がどのような目的でそのデザインを作ったのか、どこを気に入っているのかを確認しながら、制作するデザインの方向性を考えていきます。
AIで作ったデザイン案を見せるメリットは?
AIで作ったデザイン案のメリットは、言葉だけでは伝えにくいイメージを、画像として共有できることです。
例えば、ロゴの制作を依頼するときに「ナチュラルで親しみやすい雰囲気にしたい」と伝えても、人によって思い浮かべるデザインは違います。
そんなときに、AIで作った画像があれば、具体的な色や形を見ながら打ち合わせができます。
お客様からすると、デザインの専門用語がわからなくても、「この色が好き」「こういう丸みのある形にしたい」といった希望を、視覚的に伝えやすくなりますよね。
一方で、実は…画像があるからこそ、デザイナーが判断に迷ってしまう場合もあるんです。
意外?AIで作ったデザイン案が、かえってイメージの共有を難しくすることもある
AIで作ったデザイン案を見せられたとき、デザイナーが判断に迷うのは、お客様がそのデザインをどの程度気に入っているのかわからない場合です。
例えば、何度もAIに指示を出し、色や形を細かく調整して、ようやく理想のデザインにたどり着いたとします。
その場合、お客様にとっては、ほとんど完成形に近いイメージかもしれません。
一方で、試しにAIで画像を作ってみたところ、偶然いい感じのデザインが出てきたので、とりあえず参考資料として持ってきた、という場合もあるでしょう。
この2つでは、同じように画像を見せていただいたとしても、デザイナーが考えるべきことは変わってきます。
お客様が完成形に近いものとして気に入っているのか、それとも、なんとなく好みの雰囲気を伝えるための資料なのか。
そこがわからないまま制作を進めてしまうと、デザイナーが別の案を提案した際に「なんだか思っていたものと違う」というズレが生まれてしまう可能性があります。
AIで作ったデザイン案を持ち込むとき、何を伝えればいい?
AIで作った画像をデザイン会社に見せるときは、どの部分を気に入っているのか、できるだけ具体的に伝えていただけると助かります。
例えば、AIで作ったロゴを見せながら「このデザインがいいんです」と伝えるだけでは、色が気に入っているのか、形が気に入っているのか、それとも全体の雰囲気が好きなのか、デザイナーには判断できません。
そこで、打ち合わせでは次のようなことを確認していきます。
・ 画像のどの部分を気に入っているのか
・ 色や形など、特にこだわりたい部分はあるのか
・ 完成形に近いイメージなのか、参考資料として用意したものなのか
もちろん、最初からすべてを決めておく必要はありません。
「青っぽい色がいい」「四角よりも丸い形が好き」といったことだけでも、デザイナーにとっては、お客様の好みを知る手がかりになります。
AIで作ったデザイン案は、そのまま採用になる?
お客様がAIで作ったデザイン案を気に入っていたとしても、デザイン会社では、別のデザインを提案する場合があります。
例えば、企業のロゴを制作する場合、見た目の好みだけでなく、そのロゴを作る目的についても考える必要があるからです。
どのような事業を行っている会社なのか。誰に向けて、どのような印象を与えたいのか。今後、どのように事業を展開していきたいのか。
そうした背景を踏まえると、AIで作ったデザイン案とは違う方向性の方が、目的に合っている場合もあります。
だからといって、AIで作ったデザイン案を否定するわけではありません。
お客様がそのデザインのどこを気に入っているのかを確認したうえで、デザイナーとしての経験や知識をもとに、別の案を提案することもあります。
デザインには、目的を果たすことはもちろん、お客様自身が気に入って、愛着を持てることも大切です。
AIで作った画像をそのまま再現するのではなく、お客様の好みと制作する目的の両方を踏まえながら、デザインを考えていきます。
デザイン会社に依頼するときは、AIで作った画像だけでなく「目的」も共有することが大事
AIで作ったデザイン案は、自分の好みやイメージを伝えるための便利な資料になります。
しかし、画像を見せるだけでは、何のためにそのデザインが必要なのか、誰に向けて何を伝えたいのかまでは、なかなか伝わりません。
デザイン会社に制作を依頼する際には、AIで作った画像とあわせて、制作の目的や背景についても相談してみてください。
まだデザインの方向性が決まっていない場合は、無理に完成形を用意する必要もありません。
AIで作った画像をきっかけに、お客様とデザイナーが話し合いながら、より目的に合ったデザインを考えていくーーAIでのイメージ画像は、そんな使い方もできるのではないでしょうか。
【動画】AIで作ったデザイン案を持ち込むのはアリ?デザイン会社が語るメリットと注意点
今回の動画では、AIで作ったデザイン案を持ち込まれた際に、実際のデザイナーがどのようなことを考えているのか、アプリコットデザインの制作現場の視点からお話ししています。
AIのデザイン案を参考にする際の難しさや、お客様の希望をどのように汲み取り、デザインの提案につなげているのかなど、具体的な例を交えて紹介しています。
AIで作ったデザイン案をもとにロゴやホームページの制作を依頼しようと考えている方は、ぜひご覧ください。
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