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ブランディング 2026.07.26

続けた記録が、ブランドの芯を教えてくれる

WRITER
Nakamura Hiroki クリエイティブディレクター / 代表取締役
Nakamura Hiroki

クリエイティブディレクター / 代表取締役。ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士。

続けた記録が、ブランドの芯を教えてくれる
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こんにちは、アプリコットデザインの中村です。今日は、「続けること」と「ブランドの芯」の関係について書いてみます。会社の”らしさ”は、最初に決めるものというより、続けた記録の中から浮かび上がってくるものだ、という話です。

続けることの価値は「上達」だけじゃない

毎日ひとつテーマを決めて話す、という発信を続けてみて、意外だったことがあります。始める前は、続ける価値といえば「うまくなること」だと思っていました。回数を重ねれば、話すのも書くのも慣れていく。もちろん、それはあります。でも、実際にいちばん手応えがあったのは、別のところでした。続けるほど、自分たちが何を大事にしているのかが、だんだん見えてくる。上達よりも、この発見のほうが大きかったんです。

“らしさ”は、決めるより「積もる」もの

ブランディングのご相談をいただくと、「うちの強みや個性を、先に言葉で決めてほしい」と言われることがよくあります。気持ちはとても分かります。でも実際は、”らしさ”は会議室で一から決めるものというより、これまでやってきたことの中に、もう積もっているものだったりします。どんな仕事のとき熱が入るか。どこで手を抜かないか。お客さんのどんな言葉に嬉しくなるか。日々の判断の中に、その会社ならではの芯が、ちゃんと残っているんです。僕らの仕事は、それをゼロから発明することではなく、積もっているものを一緒に見つけて、言葉にすることに近いと思っています。

行動のほうが、先に教えてくれる

面白いのは、その芯が最初から見えていたわけではない、ということです。「うちはこういう会社だから、これをやる」と決めてから始めたわけじゃない。続けているうちに、逆に「うちは、こういうことを大事にしてきた会社だったのか」と、後から輪郭が見えてくる。順番が、思っているのと逆なんですよね。だから、自社の強みが分からないと悩んでいる会社ほど、頭の中だけで探すより、これまでの仕事の記録を並べて振り返ってみることをおすすめしています。どんなお客さんに喜ばれてきたか。何度も似た相談が来るのはどの分野か。そこに、言葉にする前の”らしさ”が、もう出ています。

発信の物差しを「今日、反応があったか」から変える

会社で広報や販促を担当している方なら、実感があるかもしれません。発信を一本出して、すぐ反応があるかどうかで一喜一憂すると、しんどくなります。反応が薄いと、「これに意味があるのかな」と続ける手が止まりそうになる。ここで効いてくるのが、物差しを変えることです。「今日うまく伝わったか」で測るとつらいけれど、「今日も、自分たちが本当に大事にしていることを話せたか」で測ると、続ける理由のほうが増えていきます。うまさは、続けていれば後からついてきます。でも、何を大事にするかは、自分たちでしか決められません。そして続けるほど、その”何を大事にするか”の輪郭が、はっきりしてくるんです。

準備は、遅れて効いてくる

もうひとつ、続けることには大事な性質があります。意味が、後からしか分からないということです。今日の一本に大きな手応えがなくても、続けている時間そのものが、会社の芯を少しずつ描いてくれている。すぐ結果が出ないことを、失敗だと思わなくていい。まだ芽が出ていないだけ、ということが多いんです。うちが毎日発信を続けているのも、正直これがいちばんの理由です。今日読んでくれた方が、いますぐ何かを頼みたいわけではない。それでいい。半年後や一年後に困ったとき、「そういえば、こういう考えの人たちがいたな」と思い出してもらえたら、その一本は役目を果たしています。

続けた自分を、振り返るところまでをセットに

もし、発信や取り組みを続けている途中で、意味を見失いそうになっている方がいたら。うまくできているかどうかは、いったん横に置いてみてください。かわりに、自分たちがどんなときにその活動に戻ってくるのか。何度も触れてしまうテーマは何か。そこに目を向けてみると、会社がこれから伝えていきたいものの種が見えてきます。頑張って続ける、というより、続けた自分たちをちゃんと振り返る。そこまでをセットにすると、続けることが少し楽になりますし、その振り返りが、そのままブランディングの入口になります。焦って成果を追うより、続けた記録に”らしさ”を見つけにいく。そのほうが、長い目で見るとずっと確かだと感じています。

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