UPDATE:2017.8.8
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トウキョウトッキョキョカキョク
こんな早口言葉、ありましたよね。私は苦手で、どうしても後半を「きょきゃきょきゅっ」なんて、余計難しいんじゃないかしらという、よくわからないことばでごまかしてしまっていました。実在はしなくて、東京都にある「特許庁」が正しいようです。
早口ことばではチャレンジしても、実際にチャレンジするにはほど遠い存在だなぁと思っていた特許庁ですが、
実は最近、実際に出願してみることになりました。
特許を取る、というとなんとなく、まだ世にない便利なものを発明して、印税のようなものでたくさん儲かる!
というようなことをイメージしていたのですが、それ以上に大切な役割がありました。
「自身がオリジナルである」という証明と、「真似されない権利(された場合には廃止命令を取れたり、損害賠償も請求できます)」の保護です。
たとえば仮に、自分が世に送り出した「ムーさん」というキャラクターが大ヒットしたとして、特許を取得していなければ他人が「ムーさん」そっくりなキャラクターを印刷したグッズを販売して荒稼ぎしていたとしても、何も言えません。
それどころか、その他人が知らぬ間に「ムーさん」を登録してしまうと、
私が創り出したにもかかわらず、侵害で訴えられてしまうのです。理不尽な!
特許は、そのものを誰が先に「作った」かではなく、誰が先に「出願」したかが重要になるため、
こんな悔しい思いをする可能性があるのです。
なので、大事にしたいモノや売れそうな商品などは、先手必勝で特許を取得しておいた方が安心なのですね。
簡単に「特許」とまとめてしまっていますが、実際は権利を守るものの性質によって「実用新案」「意匠」「商標」の登録種があります。
今回は「商標登録」の出願をしたわけですが、とっつきにくいお堅いイメージとは裏腹に、
手続き自体は割と簡単なステップでできました。
が、登録しようとするものの権利の範囲を規定する「区分」というものが非常に厄介でした。
大きくは、売るものやサービスによって45の区分が用意されているのですが、
仮にすべての区分で出願したとしても(出願料だけで莫大になるのでできませんが…)、
明確に内容を記載していないと自身の特許の及ぶ権利を主張できない可能性もあるというのです。
ふなっしーなど、人気のキャラクターを調べてみたのですが、
かなり、しっかりとした、大大大ボリュームの内容でした!さすが、一世を風靡しているだけあります。
ちなみに、池井戸潤のドラマ化もしたヒット小説「下町ロケット」も、下町の小さな町工場と大企業との、ロケット部品開発・提供をめぐる大合戦のストーリーでしたが、特許がカギを握っていて、特許の権利内容を把握しない弁護士や、痛いところを付いてくるライバル企業など、ハラハラしながら読み進めたのを覚えています。
専門的な技術ものや競争率が激しそうなものなどは、弁護士さんなどの専門家へ依頼した方が安心・確実そうです。
ということで、素人なりに調べて出願した商標登録、
うまくいけば6カ月ほどで登録されます!
そわそわしつつも気長に、登録の結果を待ちたいと思います◎