UPDATE:2016.11.17
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2017年1月1日は 1秒長い?
システム系の仕事をしていて耳に入るのがうるう秒。普通の人はあまり聞いたことがないかもしれないですが、システム上問題が出てくる場合があります。
今回のうるう秒は2017年1月1日、協定世界時の2016年23時59分59秒の後に23時59分60秒が挿入されます。
日本標準時だと時差が9時間なので、2017年1月1日8時59分60秒が挿入されるそうです。
たかが1秒ですが、システム上は本来あるはずのない数値が突然現れます。
そしてネットワーク上で繋がっている機器の違いなどで、整合性が取れなくなりその処理を行おうとしてシステムがダウンしてしまうことがあります。
企業により、その時差を様々な方法で回避するようで、数時間前から時間を少しずつずらして対応したり、一時的にシステムを停止させたりと方法があるようです。
ちなみに、NTTの時報では面白い体験をできるそうです。
NTTでは8時59分59秒の後に60秒を入れず、9時00分00秒を2回カウントすることで対応するそうなのですが、時報の際に「ポーン」と音が2回連続で鳴るそうです。
時差がなぜ出てくるのかは、1秒が定められた過程にあるようで、当時の国際原子時の1秒を基準とした場合に、この数ミリ秒の誤差が出てくるそうです。
現在の時差は1日に換算すると1/1000秒、1000日間で1秒ずれる計算です。
僕自身はこのシステム障害に関して幸い出会ったことがないですが、人によっては正月返上で監視をしなければならない重要案件です。
システム上ではこの他にも2038年問題があり、日本標準時の2038年1月19日12時14分7秒で時間の計算が正しく行われなくなるかもしれない問題もあります。
皆さんの生活を支えている様々なシステム達とエンジニア達。
これからは、より一層生活に関わってくることになるり、機械化が進んでもなお重要な仕事の一つであります。
僕も怠らずに勉強しなければならないと思う日々です。