お問い合わせ・無料相談
ブランディング 2026.07.04

好きなブランドは、自分の価値観を映す鏡だった

WRITER
Nakamura Hiroki クリエイティブディレクター / 代表取締役
Nakamura Hiroki

クリエイティブディレクター / 代表取締役。ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士。

好きなブランドは、自分の価値観を映す鏡だった
この記事は、YouTube(音声ラジオ)でも聴けます。作業のおともに、ながらでどうぞ。

こんにちは、アプリコットデザインの中村です。

今日は、少し個人的な「好き」の話から、ブランディングの本質につなげてみたいと思います。テーマは「なぜ人は、機能ではなく価値観でファンになるのか」です。

車に興味がないのに、ミニだけ好きだった

いきなり私事ですが、僕はミニ(MINI)という車がずっと好きです。ところが、車そのものにはまったく興味がありません。スペックも馬力も新型情報も、正直よくわからないし、他の車には心が動かない。なのに、ミニだけはなぜか好き。この矛盾を、仕事柄つい真面目に紐解いてみました。

答えははっきりしていました。僕はミニの性能が好きなのではなく、ミニというブランドの価値観に惹かれていたのです。

ミニの根っこには「人はみんな違っていい」という考え方があります。違いこそがいい、という多様性の肯定。だから自分仕様にカスタマイズできる自由があり、公式に「速い」でも「快適」でもなく「ゴーカートフィーリング(=楽しさ)」を真ん中に置いている。僕はそこに共鳴していました。機能で選んでいたのではなく、価値観でファンになっていた。自分でも大きな発見でした。

これは、そのままブランディングの構造です

ここからが、価値を伝える仕事をしている方に一番お伝えしたいところです。

人は、価値観に共鳴してファンになります。これはミニに限らず、あらゆるブランドで起きていることです。ということは、ブランドを預かる側がやるべきことは、たったひとつに絞られます。

自分たちが大事にしている価値観を、言葉にして、伝え続けること。

「うちは何を大事にしているのか」を、ちゃんと言語化して、外に出して、言い続ける。すると、その価値観に「それ、いいな」と頷いた人が、ファンになってくれます。関係が始まる前から、共感でつながる状態が生まれるんです。

価値観を語らないと、必ず「比べられて終わる」

逆のケースも、はっきりしています。価値観を言葉にせず、機能や価格の話ばかりしていると、ブランドは比べられて終わります。スペックの優劣、値段の高い安い。その土俵に立った瞬間、自分たちの独自性は消え、「その他大勢の一社」になってしまう。

僕らがふだんクライアントと向き合うとき、最初にやるのは新しいロゴを作ることでも、うまいコピーを書くことでもありません。「あなたの会社は、何を大事にしていますか」を、対話の中から一緒に掘り起こすことです。価値観という核が定まって初めて、ロゴも言葉も発信も、ブレずに同じ方向を向きます。核のないまま見た目だけ整えても、それは比べられる土俵に自ら乗りにいくのと同じなんです。

まず、自分たちの「なぜか好き」から掘ってみる

とはいえ、自分たちの価値観をいきなり言葉にするのは難しい。そこで、おすすめの入り口があります。

あなた自身が「なぜか好きなブランド」を、ひとつ思い浮かべてみてください。理由をうまく説明できないけれど惹かれるお店、道具、場所。そして「なんで好きなんだろう」を紐解いてみる。値段でも性能でもなく、そのブランドが大事にしている考え方の、どこに自分は頷いているのか。

その理由の奥には、あなた自身の価値観が映っています。好きなブランドは、自分の価値観を映す鏡なんです。そこで見えたものは、そのまま「自分の会社や仕事で、何を伝え続けたいか」のヒントになります。価値観の言語化は、他人の正解を借りることではなく、すでに自分の中にある「頷き」を見つける作業なのだと思います。

今日より明日が、ちょっと楽しくなりますように。

JOURNALが気に入ったら「いいね」してね!

Contact

ブランディング・WEB制作・運用まで、まずは一度お話を聞かせてください。 初回のご相談は無料で承っています。

お電話

0120-622835

10:00〜18:00 / 土日祝休

メールフォーム

お問い合わせはこちら