UPDATE：2023.12.20
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都会と地方の架け橋になりたい
こんにちは、中村です！アプリコットデザインの本社があるのは長野県。
僕は生粋の長野県人なのですが、
若い頃に抱く特有の「都会への憧れ」みたいなものはありませんでした。
そんな僕ですが、6年前に東京事務所を開設し、順調に仕事が増えたおかげで、
月の半分を都内で暮らす「二拠点生活」を送っていました。
憧れこそなかったのですが、東京で仕事をし始めた頃は、
「東京の凄さ」を肌で感じることになります。
とんでもない情報量の多さと、見るもの全てのクオリティの高さに圧倒され、
働く人の意識も高く、”さすが東京”だなと。
印象に残っているのは、クライアントさんへ打ち合わせにいく際、
ビルへの入り方が分からない現象に遭遇したこと。
特に初めて森永製菓さんへ打ち合わせに行った時は、
テレビドラマで見るセキュリティカードをピッってやって入るヤツが実在する事を知り、
ひとりで興奮していました。
そんなこんなで二拠点生活を送る中で、
ある違和感を感じるようになります。
東京のテンションで地元に戻り仕事をすると、
なんだかいろんなことが噛み合いません。
例えば東京では集客の定石になっているマーケティング手法が、
地方ではまだまだ知られていなかったり。
デザインに対する感度も温度差を感じることが多く。
あーこれが東京と地方の格差かと肌で感じた事を覚えています。
そのことが一概に悪いということではなく、
例えば東京のマーケティング手法を地方に持ち込んだところで、うまくいく保証はないので。
ただやっぱり地方が元気になってほしいので、なんとかならないかなぁと考えました。
格差を深ぼっていくと、格差の根源は「情報の格差」なんだと理解しました。
情報の格差は情報に対するアクセスのしやすさや速さ、
情報リテラシーに対する教育機会が豊富か否かや、経済的・人口密度などから生まれます。
ただ、これら環境要因は今となってはあまり関係ありません。
なぜなら誰もがスマホを通して情報に素早くアクセスでき、情報を知り得たり、学べたりするからです。
問題は情報をとりにいくかが個人次第である点です。
今では手のひらで好きな時に好きな情報にアクセスできる環境をほとんどの人が持ち合わせています。
しかし自ら情報をとりにいかなければ情報を得ることはできないのです。
都会が全て正しいとは思っていないのですが、
情報は多い方が選択肢が広がりますし、無駄なコストがかからない場合もあります。
だから僕は都会と地方の情報格差を少なくするために、
そのきっかけを生み出し、架け橋となれれば良いなと思いました。
これが地方に身を置きながら、東京でもお仕事をさせていただいている
僕らに与えられた役目なのではないかと。
嬉しいことに都心でのお仕事も増えているので、
そこから得た情報や知識を地方にも持ち帰って、
これからも情報を得るきっかけを生み出していきたいなと思います。
また今年オープンした複合施設tone villageもそんな役目を担っています。
カフェやネイル、トリミングサロンにも積極的に新しい情報を取り入れていきます。
そして現在まだ半始動のカレッジ（スクール）はそれらの中軸を担っている重要な場なので、
丁寧に作り上げていきたいなと思っています。
