UPDATE:2023.12.20
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【成果に繋げるために】デザイン決定のプロセスで気をつけるといいこと
こんにちは!今年も残すところ10日あまりですね・・
アプリコットデザインに入社して半年が過ぎましたが、
この半年間、さまざまなお客様とプロジェクトを進めていく中で私自身たくさんの気づきがありました。
比較的ロゴやポスター等のグラフィックデザインのご依頼を承ることが多かったのですが、
この半年間で気づいた「成果に繋がるデザインをつくりあげるために、デザイン決定のプロセスで気をつけるといいこと」をお伝えしたいと思います。
半年間で学んだこと、それは
ということです。
この半年間、お客様と一緒にプロジェクトを進行していく中で一番多かったのが
「複数案のうち、最適なデザインをなかなか決めきれない」というご相談です。
例えばロゴ制作の場合、ロゴを作る目的やターゲット・用途に加え、どういった想いを込めたいのか(何を大切にされている会社なのか)
をヒアリングさせていただいた後、デザイナー3名をアサインし、初稿ではロゴ3案を提案します。
デザイナーによってコンセプトやロゴに込めたストーリー、テイストなどが異なり、デザイナー3名から上がってきたロゴは千差万別です。
3案が一つとして同じでなく全く異なるものだからこそ、1つに絞るのが本当に難しい。。
お客様と同じく「最適なデザインを1つに決める」ということの難しさを感じている私にとっても、
決めきれないから大多数の意見を聞いて決めたい! というのは非常に理解できます。
ただ、社員全員に多数決をしてデザインを最終決定する場合、”成果に繋げる”という観点でいうと失敗につながるリスクが大きいです。
なぜなら、そのプロジェクトに携わっていない社員さんたちは
目的・ターゲット・用途に加え、”デザインに込めた意図”を知らないがために
主観的な”好き嫌い”でロゴの良し悪しを判断してしまうためです。
私たちはロゴをご提案する際、お客様に以下のようなことをお伝えするようにしています。
プロジェクトに携わっていない社員さんも含め全員で多数決となると
上記のような意図を知らないため主観で選んでしまいます。
痛いほどわかるのでもう一度言いますが、最適なデザインを決めることは非常に難しいこと。
ですが、専任のプロジェクトチームがある場合はメンバー間がどの社員さんよりも一番、
プロジェクトの目的やゴール、ターゲット、大切にしたい価値観を理解しているはずです。
大事なのは「1案に決めること」ではなく「決めるまでのプロセス」なのではないかなと個人的にはこの半年間で感じました。
・ターゲットのインサイトに沿ったデザインはどれだろう?
・一番伝えたかった想いはxxxxxだ。この想いが一番伝わりやすいのはどれだろう?
などといった、チーム内の議論が深まれば深まるほど、プロジェクトに熱がこもり成果に繋がりやすいと思います。
もちろん「より多くの人の意見を聞くこと」自体は全く悪いことではないので、あくまで参考程度に多数決を取り入れることにし
プロジェクトを一任されたメンバー間で議論した上で最終決定する、というのが理想です。
わたしたちも「最適なデザインを1つに決める」までのできる限りのサポートは尽くしますので
なかなか決めきれない・・・という悩みもお気軽にご相談いただければと思います。
ではまた^^
・各ロゴ案のコンセプトとそのコンセプトを設定した理由
・コンセプトをロゴのシンボルマークやタイポグラフィにどう反映したのか
(色 / 形 / レイアウト / フォント / 文字間隔など、”込めた意図”について部分的に細かくご説明)
・3案から1案に決める際のアドバイス
(●●という想いを強調したいならばA案、目的・ターゲットに一番沿っているのはB案 といったように選定のポイントをアドバイス)