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経営者の仕事

属人化を減らすために、先に共有する情報

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Nakamura Hiroki クリエイティブディレクター / 代表取締役
Nakamura Hiroki

クリエイティブディレクター / 代表取締役。ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士。

属人化を減らすために、先に共有する情報
この記事は、YouTube(音声ラジオ)でも聴けます。作業のおともに、ながらでどうぞ。

こんにちは、アプリコットデザインの中村です。

小さい会社では、一人が営業もお客様対応も見積もりも受け持ちます。そうした会社で、すべての業務をマニュアルにするのは難しいと思います。

では、何から共有すればいいのか。僕自身もまだ考えている途中ですが、いまは、その人にしか「わからない」情報からだと考えています。

その人にしか「わからない」情報を減らす

属人化と呼ばれるものには、二つの種類が混ざっていると思います。その人にしか「できない」ことと、その人にしか「わからない」ことです。

経験や技術があって、その人にしかできない仕事がある。これは会社の強みです。

たとえば、あのお客様のことは田中さんがいちばん詳しい。この案件なら佐藤さんに頼めば安心(名前は例え話です)。これも、広く言えば属人化の一つです。

危ないのは、もう一つのほうです。

  • データがどこにあるのか、本人にしか分からない
  • お客様と何を話したのか、本人にしか分からない
  • どういう判断で進めているのか、本人にしか分からない
  • 本人がいないと、進み具合さえ確かめられない

こうした状態は、会社としてとても危険です。

減らしたいのは、この「わからない」のほうです。仕事そのものを、誰でもできるようにする必要はないと思います。その仕事がいまどういう状態なのかを、ほかの人が見ても分かるようにしておく。それができているだけでも、会社のリスクはかなり変わると思います。

止まったら困る情報から残す

小さい会社で、すべての業務を細かく文章にして、いつも最新の状態に保つ。これはあまり現実的ではないと思います。マニュアルを作るために仕事が増えてしまったら、本末転倒です。

そこで僕は、止まったら困るものから残すくらいでいいと考えています。たとえば、次のような情報です。

  • お客様とのやり取り
  • 案件の進み具合
  • 契約や請求に関する情報
  • アカウントやシステムの管理
  • 定期的に行う業務の手順

この五つだけでも共有されているかどうかで、ずいぶん違うと思います。

「明日突然休んでも1週間動くか」を基準にする

どこまで共有すればいいかは、迷うところです。

「この人が明日突然休んでも、とりあえず1週間は仕事が動くか」。完璧な仕組みをつくるより、このくらいの基準で考えたほうが、中小企業には現実的なのかもしれません。

お客様との関係は、人についたままでいい

属人化をゼロにすることを、目標にしなくてもいいと考えています。小さい会社では、お客様との関係が人につくこともあります。それは、その人の強みでもあります。

そのうえで、その人がいなくなった瞬間に会社が止まる状態だけは避けたい。だからまず、止まったら困る五つの情報から共有しておく。いまはそのくらいが、小さい会社にはちょうどいいのではないかと思っています。

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