こんにちは、アプリコットデザインの中村です。
少し前に、お付き合いのあるマーケティング会社のスタッフさんと話す機会がありました。なぜこの会社に入ったのかを伺うと、「将来叶えたい夢があって、そのためにこの会社を選んだ」とのこと。実際に働く姿は、本当に一生懸命で、やりがいを持って、生き生きとされていました。その様子を見て、目的がある上での仕事は、こんなにもしっかり機能するのだと、あらためて感じたんです。今日は、経営やチームづくりの視点から、この「目的と仕事」の話を書いてみます。
同じ仕事でも、伸びる人と伸びない人がいる
会社員の仕事は、正直なところ、がんばってもがんばらなくても、毎月の給料はすぐには変わりません。だからこそ、短期の見返りだけを見ていると、力を出しづらい構造でもあります。それでも、伸びる人がいる。両者を分けているのは何かというと、僕は「その仕事が、自分の目的とつながっている実感があるかどうか」だと思っています。
目的とつながっていない仕事は、どうしても「こなすもの」になります。時間を差し出して対価をもらう、という感覚では、なるべく早く楽に終わらせたい方向に気持ちが向く。これは自然なことです。けれど、同じ作業でも、その先に自分の目的があると、それは「未来のための練習」に変わる。同じ一時間から吸収できるものが、まるで違ってくる。給料という短期の報酬とは別の軸で、その人の中に力が積み上がっていくのです。
会社の目的と、個人の目的が重なる場所
経営やマネジメントの現場で、僕がいちばん大事にしているのは、ここです。会社としてやってほしいことと、その人が本当に向かいたい場所。この二つが重なるところを、対話しながら一緒に探す。そこが重なっていると、人は放っておいても伸びていきます。逆に、そこがまったくつながっていないと、どれだけ環境や制度を整えても、どこか苦しそうになってしまう。
だから僕は、スタッフやお客さまの会社の方と話すとき、最初に聞きたいのは「あなたはこれからどこに向かいたいのか」なんです。それが少しでも見えてくると、今日の仕事の意味が変わる。会社が個人の夢を押しつけることはできませんが、個人の目的と会社の役割が重なる場を用意することはできる。ここに気を配れるかどうかで、チームの伸び方は大きく変わると感じています。
やりがいは、与えるより「つながり」で生まれる
「やりがいのある仕事を用意する」と考えると、なかなか難しく感じます。でも、やりがいは、どこかに転がっているものを与えるというより、その人の目的と目の前の仕事がつながった瞬間に、あとから生まれてくるものだと思うのです。冒頭のスタッフさんが生き生きしていたのも、目の前の仕事が自分の夢にちゃんとつながっていたから。やらされているのではなく、自分のためにやっていた。
もし、チームのメンバーが少し元気をなくしているように見えたら、制度や待遇の前に、その人の目的と今の仕事のつながりが見えなくなっていないか、対話してみる価値があります。そして働く一人ひとりにとっても、今の仕事が自分のどんな将来につながっているかを言葉にしてみることは、大きな力になります。がんばりがすぐに数字や給料に変わらなくても、目的とつながっているかぎり、その毎日は、確かなポテンシャルとして積み上がっているからです。
今日より明日が、ちょっと楽しくなりますように。
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