ロゴ
| Client | ビクトリアンクラフト |
|---|---|
| Area | 長野県松本市 |
| Industry | 小売業 |
ヴィクトリアンクラフト様は、長年にわたりアンティーク家具の販売や修理・リメイク、空間デザインを手がけ、時代を超えて愛される上質な暮らしを提案してきた企業です。創業以来、ヨーロッパを中心に厳選した家具を取り扱い、確かな目利きと高度な修復技術を活かして、家具の新たな価値を引き出す取り組みを続けてきました。その姿勢は単なる“家具屋”を超え、クラフトマンシップと独自の世界観によって、多くのファンを魅了しています。
今回、ビクトリアンクラフトさまの30周年を記念するロゴデザインをご依頼いただくにあたり、
まず意識したのは「歴史を感じさせながらも、新しい一歩を踏み出す節目を象徴するデザインとは何か」という点でした。
キーワードとなった「Remember, New member」には、30年の歩みへの敬意と、
ここからの未来に向けて新たな仲間や顧客との出会いを大切にしたいという想いが込められています。
ビクトリアンクラフトさまの原点には“船”のモチーフがあり、長い時間をかけて海を渡り、
文化や歴史をつないできた象徴的な存在としてブランドのストーリーに息づいています。
この船の象徴性を周年ロゴにも取り入れたいと考え、
「30」という数字そのものの中に船のフォルムを忍ばせる構成を発想しました。
これにより、“長い航海を続けてきたブランド”と“これからも進み続ける姿勢”を、
一つのアイコンの中に共存させることができています。
さらに、流れるように広がるバナーのモチーフと、セピアを基調とした優しい配色を組み合わせることで、
アンティークが持つ温もりと、時を超えて愛されるブランドの空気感を表現しました。
これはビクトリアンクラフトさまが大切にしてきた
「時間とともに美しくなる価値」を表すための重要な要素でもあります。
ロゴ下部に添えた英文には、家具を通して暮らしの中に
“調和”や“つながり”を生み出していくというメッセージを込めています。
過去への敬意を忘れず、未来へ向けて静かに希望を示すような、
凛とした佇まいの周年ロゴになるよう細部まで丁寧に調整を重ねました。