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| Client | 小市こども園 |
|---|---|
| Area | 長野県長野市 |
| Industry | 学校・保育園・スクール・塾 |
小市こども園様は、地域に根ざした保育園から幼保連携型認定こども園へと移行し、子どもたちの成長を多角的に支える教育・保育を実践している園です。入園児数は年々増加しており、家庭からの信頼も厚く、安心して通える環境づくりに力を入れています。園内では、子どもたちの主体性を尊重した保育を中心に、日常の遊びや体験を通して個々の成長を引き出す取り組みを行っています。
今回のプロジェクトは、1年間にわたるブランディングワークから始まりました。
ヒアリングの中で見えてきたのは、小市こども園様がすでに多くの魅力を備えているにもかかわらず、
それらが十分に言語化されていなかったという点でした。
子どもの行動を急がせず、気持ちが満たされるまで寄り添う“待つ保育”は、小市こども園の大きな特徴。
「できた」よりも「できるようになる過程」を大切にし、子ども自身の主体性・自立心を育てる保育が徹底されています。
体育・読み書き・ワークなどを段階的に進めることで、
“できない → できた!”の成功体験を積み重ね、自信と挑戦心を育てる仕組みが整っています。
ロゴの源になった“月”と“六花”の物語の通り、
職員・子ども・保護者が 互いを尊重し照らし合う関係性 を大切にしている点が魅力です。
離職した職員が「ただいま」と戻ってくる園風土もその象徴です。
作業療法士、体育指導員、リトミック講師、造形講師など
専門的な知見を取り入れた園内外の協働体制が整っている点も他園にはない特徴です。
園として大切にしている価値観、日々の保育の中で育まれている子どもたちの姿、職員の働く環境や想いなど、
一つひとつが園の強さであり個性であることを改めて共有しながら、ブランドアイデンティティを丁寧に紡いでいきました。
ブランドの軸が明確になったタイミングで、写真撮影・動画制作・ホームページの構成づくりへとステップを進めました。
撮影では「自然体の子どもたちの表情を残したい」という園の想いを反映し、
日常の保育に入り込むように撮影を実施。
子どもたちの生き生きとした様子や、職員が子どもに寄り添う姿をできるだけリアルに伝えられるよう工夫しました。
ホームページ制作では、園の丁寧な保育姿勢を表現するため、やわらかく温かみのあるデザインをベースに構築。
また、保護者にとって情報が見やすく、園の魅力がスムーズに伝わる導線設計にもこだわりました。
園を知ってもらうきっかけが増え、問い合わせや見学希望が増加したことはもちろん、
職員の皆さまから「自分たちの仕事の価値を再確認できた」という声もあったそうです。
ブランドをつくることは、外に向けて魅力を伝えるだけでなく、
園の内側にある誇りをもう一度見つめ直す時間にもなるのだと、改めて感じさせていただいたプロジェクトでした。
小市こども園様がこの地域で、これからも長く愛される存在であり続けられるよう、
今後も継続的にサポートさせていただきます。