UPDATE:2023.7.3
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【らしく生きる】手間を楽しむ古道具の魅力
昨日、生まれてはじめて金縛り&心霊体験に遭いワクワクと恐怖で興奮冷めやらないまりです!!
夏を感じますね〜〜〜
皆さんにも体験談をお話しして涼をお届けするのも良いのですが(?)
・・今回は納涼とは正反対のはなし。
私の家には”長火鉢”があります。
去年の秋ぐらいにお迎えしました。
時代劇とかでしか見たことがないかもしれませんね。
中にはおじいちゃん、おばあちゃん家にあったという方がいるかもしれません。
実はこのはなしは去年の暮れぐらいに”今年のベストバイ”としてブログで紹介したかったのですが、
そのタイミングで高熱を出して寝込んでしまい、そのまま忘れ去り季節外れの今に至ります;
購入のきっかけ
もともと日本文化に触れるのが好きなのですが、なにせ家が大好きな出不精でもあるので
家の中でできることで昔の日本人の生活を体験できればと思ってました。
去年、はじめて夜咄の茶事に参加したときに見た
炉の中で静かに燃える幽玄的な灯りに感動し、家でも再現したくなってしまったのです!
↓↓↓過去の記事はこちら
夜咄のはなし・・・
そもそも火鉢って?
さて、はなしを元に戻します。火鉢とは奈良時代から日本で使われていた暖房器具です。
・・ええ、暖房器具です。(暑い)
木製のものや陶器のもの、形もさまざまあります!
ちなみに私の家にあるのは関東火鉢というタイプ。
炉の横に猫板と呼ばれるちょっとした台があり、茶碗や酒器を置くことができます。
(暖かいので猫の特等席だったようです)
火鉢は本来は暖房器具なので、当然寒い時期に使います。
実際どのくらい暖かいかというと、
火鉢の周りがほんのり暖かくなったかな〜くらい。笑
炭火を使うので遠赤外線でじんわりポカポカ暖かくなりますが、
それでもエアコンやヒーターなど現代の暖房設備に比べると流石に敵いません;
お湯を沸かすのも電気ケトルのほうが早いです。笑
目と耳で感じて、手間を楽しむ古道具
圧倒的に不便でしかないのか?たしかに火鉢でお湯を沸かそうとすると、とても長い工程が必要です。
まず、火起こしに炭を入れてコンロの火にかけます。
炭に火がつき赤くなってきたら炉に並べて、五徳に水の入った鉄瓶を置き、
ひたすらお湯が沸くのを待ちます。
その間、鉄瓶がシューシュー鳴る音を聞き
炭火がパチパチと爆ぜる様子をぼーっと眺めていると、
心がときほぐれていきます・・
”丁寧な暮らし”は私には絶対にできませんが、たまの”丁寧な時間”くらいならあってもいいのかな〜と思います。
ほかにも・・
火鉢は七輪とは違うので、生肉や生魚を焼いたり本格的な料理には使用しませんが、お餅を焼いたり、スルメイカを炙ったり、お酒をお燗にするのに最高です!!
ひと手間で晩酌の時間が贅沢な時間になり、これまた癒し・・
また、使わない時は板で炉を覆ってテーブルとしても使えるし、引き出しや猫板の中に収納もできる優れもの!
涼しい季節が今から待ち遠しいです…!