UPDATE：2023.9.4
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【年に2回の防災チェック】災害後、仕事はどうなる？
9月1日は、防災の日でした。2011年3月11日に被災して以来、
3月と9月には、災害についてブログを書くことにしています。
当時のわたしは、広告代理店でデザイナーをしていました。
今年の3月のブログにも書いたのですが、
震災当日は、会社でいつも通りパソコンに向かって仕事中でした。
【東日本大震災から12年】変わったこと、変わらないこと。
15時前だったので、そろそろおやつの時間だなーと、
社内にはのんびり空気が流れていました。
そんなとき、あの大きな地震に襲われたのです。
外へ避難した後、揺れがおさまってから社屋へ。
すると、中はしっちゃかめっちゃかで、
もはやどれがだれの席かも分からない状態でした。
自分のPCを見つけて、壊れていないか確認だけして、
その日はすぐに帰宅です。
当然、しばらくは仕事どころではありません。
お客様も被災し、安否確認ができればホッとしあう。
そんな日々が続きました。
会社は、しばらく休業状態。
電気がなければパソコンは動きませんし、
道路が寸断されていては身動きもとれません。
ガソリンもないので、むやみに移動することもできず、
社屋の片付けをする毎日でした。
復旧が進み、街に灯りが戻ってきた頃、
ようやくぽつりぽつりとお仕事の依頼が戻ってきました。
それでも、数人が出社する程度で、
全員そろって仕事を再開するまでに、
ずいぶん時間がかかりました。
そして、あまりにも大きな災害だったので、
戻ってこない、戻ってこれない仲間もいました。
さみしく、とても心細い毎日でした。
わたしたちがしている仕事。
ホームページや販促物をつくる仕事は、
災害時には、役に立てないんだなあと、
このとき強く思いました。
ですが、復旧が進み、
復興へ向かい始めた瞬間、
役に立てることもあるんだと感じました。
たとえば、家に広告がポスティングされること。
平時では当たり前でしたが、復興の途中にいるとき、
その当たり前をとてもうれしく思いました。
それはもう、自分でつくった広告でも
他社さんがつくった広告でも等しく。
あのお店は、もう復活してお客さんを待ってるんだな、
あの会社も大変なのに、こんなイベントしてくれてるんだな、と
たった一枚のチラシが、復興が進んでいることを教えてくれるのです。
自分の近くで、元気に前進する人たちがいることを知るだけでで、
とても勇気をもらいました。
東日本大震災は、もう12年も前のできごとです。
まだガラケーを使っている時代だったので、
今のようにSNSやホームページが盛んではありませんでした。
でも今なら、12年前のあのときよりも、
もっと簡単に、もっと早く、遠くのお店やなじみの会社さんの安否を知ったり、
日々の様子を安心して見守れるんだろうなと思っています。
大きな災害では、インターネットはきっと途切れてしまうでしょう。
でも、やがて復旧したときに、「わたしたちは元気ですよ！」と、
近くの人にも遠くの人にも、いち早く伝えられるってすごいことです。
そして、わたしたちは災害がくるその日の備えとして、
また、その日が過ぎた後の支えとして、
お手伝いできる存在で居続けられてらいいなと思います。
販促ツールやコミュニケーションツールとしての
役割が強いSNSやホームページですが、
災害の備えとしても役に立つ、強い味方であるはずです。
災害を予測することも、災害から逃れることも、
わたしたちにはとてもむずかしい。
だからいつも、すぐそばに災害はあると思いながら
気負わず自然に備えたいですね。
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