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競合を見すぎている会社は、自分のことを語れなくなる

DATE . 2026.04.25

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士

競合を見すぎている会社は、自分のことを語れなくなる

どうも、中村です!

最近、ある経営者の方とお話をしていて、「結局、自分軸で生きたほうがいいですよね」という言葉が出てきました。

きれいな言葉だなと思いつつ、僕は少し引っかかったんです。

「自分軸」っていつのまにか「わがままに生きる」とか「人の目を気にしない」みたいな意味で使われているけれど、本当はもう少し違う意味なんじゃないかなと。

今日はその違和感の正体を、ブランディングと経営の話として書いてみたいと思います。

他人軸とは「比較で生きる」こと

少し整理すると、他人軸で生きるって「比較で価値を決めること」なんですよね。

あの人より上か、下か。
あの会社より勝っているか、劣っているか。
業界の平均はこれくらいだから、自分もこのあたりにしておこう。

判断の物差しが、全部「外側」にある状態です。

これってある意味、すごくラクなんです。だって自分で考えなくていい。「みんながそうしてたから」と言えてしまうから。

ただ、比較の世界には終わりがありません。上には上がいるし、横にも別の競合が出てくる。だから、不安が消えないんですよね。

ブランディングが弱い会社の共通点

これ、実は会社のブランディングでも、まったく同じ構造で。

僕がクライアントとお話するとき、最初によくお聞きするのが「御社が、これから一番大事にしたい価値はなんですか?」という質問なんです。

そうすると意外と多いのが、自社の話をしているはずなのに、いつのまにか競合の話になってしまうケース。

「うちは○○社と比べると、こういう特徴があって」
「業界ではこの価格帯が一般的なので、うちはそれより少し下で」
「最近のトレンドはこういう動きなので、うちもそろそろ」

これ、「自分の輪郭」がぼやけている状態なんですよね。他社との比較でしか自社を説明できない。

だから、提供している価値も、お客さまに伝わりにくくなっていく。

僕がブランディングのお仕事をしていて感じるのは、競合を見すぎている会社ほど、自分のことを語れなくなる、という現象です。

「戦わないブランディング」の入り口

たとえば、地方の小さな工務店さんが、大手ハウスメーカーと同じ土俵で戦おうとすると、まず勝てません。広告費でも、住宅展示場の数でも、勝てるはずがないからです。

でも、その工務店さんが「うちは、家を建てた後にこそ、お客さんとの距離感を大事にしたい」と決めたとしたら。

それはもう、競合との比較の話ではなくなります。自分たちが大事にしたい価値が、判断の真ん中にきます。

ここが一番大事で、自分軸で経営するというのは、競合を無視することでも、独りよがりになることでもなくて。

「自分たちが、どんな価値を残したいか」をちゃんと言葉にして、その価値を判断の物差しにする、ということなんです。

これが、僕がいつもお話している「戦わないブランディング」の入り口だと思っています。

自分軸を取り戻す、ひとつの問い

最後に、ちょっとだけ実践的な話をします。

最近の自社の判断を、いくつか思い浮かべてみてください。

新しい商品を出した、価格を変えた、デザインを変えた、SNSを始めた、なんでもいいです。

その判断のときに、自分が口にしていた言葉を、思い出してみてほしいんです。

「競合がやっているから」
「業界ではこれが一般的だから」
「最近のトレンドだから」

こういう言葉が判断の中心にあるなら、それは他人軸で動いているサインかもしれません。

そこから一度立ち返って、「自分たちは、何を大事にしたいから、これをやるんだろう」と問い直してみる。

それが、自分軸を取り戻す入り口だと、僕は思っています。

まとめ

自分軸で生きる、そして自分軸で経営するというのは、わがままになることでも、競合を無視することでもなく。

自分たちが大事にしたい価値を、ちゃんと自分の中に持っておくこと、なのかなと思います。

ブランディングって、結局そういう話なんですよね。

きれいに見た目を整えることでも、流行りのコピーを作ることでもなく、「自分たちの輪郭」を、自分たちでちゃんと言葉にすること。

そしてその輪郭が、お客さまに「選ばれる理由」になっていきます。

今日もどこかの会社さんが、競合の動きにそわそわしているかもしれません。

でも、本当にやるべきは、競合を見ることじゃなくて、自分たちの中に物差しを取り戻すことなのかなと、僕は思っています。

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