UPDATE:2016.4.8
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売っているのは物ではありません。
こんにちは、ワカです。以前、結婚式場を見学にいらした新郎新婦様の接客をしていた時のこと。
経験が浅かった私は、先輩に付いて貰って式場の案内をしていました。
開始15分ほど経った時、少し新郎新婦様の前から離れるタイミングがあり
その時に先輩に「あの新郎様は本当はもっと面白い人なんだよ。それを全然引き出せてない!」
と言われたのを鮮明に覚えています。
もちろん私も先輩もそのお二人に会うのはその日が初めてで、以前からの知り合いでも何でもありません。
だけど先輩は少し接しただけでその二人の本来持っている空気を敏感に察しました。
凄いな、と感心している余裕もなくどうすればいいか分からず焦ってしまい、
結局新郎様の持ち味を引き出しきれずにタイムアウト。
おそらく一緒にいた新婦様も新郎様がいつもの感じで過ごせていないので
居心地が悪そうだなと思ったことでしょう。
そこから私は、自分が何を伝えたいのかよりも、相手が何を欲しているのかを察知するため
楽しく会話をすること、どんなことをどんな話し方で話せば相手が喜ぶのかを
ひたすら考えて接客するようになりました。
自分が言いたいことはどうでもいい。もし相手が欲したのなら出す。
新郎新婦様の二人の空気の中にうまく入り込んでいけるよう
どんな二人なのか、自分は何役になればこの3人の空間には最高の時間が流れるのか。
自分がなんだか気まずいなと思っている時、それは敏感に相手にも伝わりもっと気まずくなります。
自分が楽しい!思っている時、それは相手にも伝わり楽しさが倍増します。
とにかく自分のことを好きになってもらいたいな。
自分の居るこの空間を好きになってもらいたいな。
営業では“商品を売りたいなら自分を売れ”というのはよく聞く文言ですが
まさにそのとおりだと痛感しました。
特売の野菜、ドラッグストアで買うお菓子、安価な買い物をする時は『1円でも安く買いたい!』と考えます。
しかし、車や家、家電…高額な買い物をする時に人は『1円でも安く』よりも
『信頼できるところから買いたい』という心理が働きます。
それはネット通販でも一緒で、このお店は信用できるのかをクチコミや評判から探ります。
いくらで買うかよりも、誰から買うかの方が上回る買い物が日常にもたくさんあリます。
アプリコットから買いたい。ワカさんから買いたい。
そう思って貰えるように、相手のことを一番に考えたお仕事がしていけるようにしたいなと思う今日この頃です。