地方の中小企業には、地方の闘い方がある。
DATE . 2025.12.10
Category : マーケティング

Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
DATE . 2025.12.10
Category : マーケティング

Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
どうも、中村です!
今日は「地方の中小企業のマーケティング」について話していこうと思います。
僕は地方でカフェやサロンを運営しながら、同時にブランディングやデザインの仕事をしています。
その中でつくづく感じるのが、地方には地方の“闘い方”があるということ。
よくある話なんですが、東京でうまくいっているカフェのSNS戦略や
広告手法を地方で真似してみても、なかなか結果が出ない。
たとえば、「インスタで毎日投稿すれば集客できる!」という話。
でも地方では、フォロワーがたとえ少なくても、
“実際にその地域で信頼される存在”の方が圧倒的に強いんです。
つまり、
—
“フォロワー数よりも、リアルな口コミの密度”
“広告よりも、人との距離感”
—
ここが勝負の分かれ目です。
都会のマーケティングは「スピードとスケール」ですが、
地方のマーケティングは「信頼と関係性」です。
たとえば、カフェで言えば「美味しいコーヒーを出す」だけではなく、
「お客さんの名前を覚えて、会話を楽しむ」ことがリピートにつながる。
この“日常の信頼の積み重ね”がそのまま口コミとして拡散していくんです。
地方では情報の流れがゆっくりですが、その分、口コミの信頼度がものすごく高い。
SNS広告よりも、「あそこのお店、感じがいいよ」という一言のほうがよっぽど強いんです。
僕が地方で実感しているのは、
ブランディング=ファンづくりだということ。
都会では“商品”を売るけど、地方では“人”を売る。
カフェもサロンも、結局お客さんは「何を買うか」よりも「誰から買うか」で選んでいます。
だからこそ、発信も「サービスの紹介」ではなく、
「日々の想いやこだわり、人柄」を伝えることのほうが大事なんです。
地方には、都会にはない「背景」があります。
たとえば、「地元の農家さんの豆を使っているカフェ」や
「この街で20年続く美容室」など。
この“地域とともにある物語”が、そのままブランドの芯になります。
都会では「どこにでもある」ものになりがちですが、
地方では「ここにしかない」が強烈な差別化ポイントになる。
この発想の転換ができるかどうかで、結果が全く変わってきます。
都会では「どれだけ広く届けるか」がテーマになりますが、
地方では「どれだけ深く届けるか」が大事。
たとえば、人口2万人の町で100人のファンができれば、それだけで経営は安定します。
“広く知られる”よりも、“深く愛される”。
これこそが地方のマーケティングの本質です。
地方は人が少ない、予算も小さい、情報も遅い。
でもそれは“弱点”ではなく、“戦略の起点”なんです。
地方だからこそできる、密な関係づくり。
地方だからこそ伝わる、温度のあるストーリー。
そして地方だからこそ育つ、長期的なファンコミュニティ。
これらを意識して動けば、都会の真似なんて必要ありません。
「この街で一番愛されるお店」こそ、最強のブランドなんです。
それでは、また!

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