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ホームページのメンテナンスの重要性〜PHPやワードプレスのバージョンアップ〜

DATE . 2026.03.20

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士

ホームページのメンテナンスの重要性〜PHPやワードプレスのバージョンアップ〜

ホームページって、作ったら終わりだと思っていませんか?

実は、サイトを公開したその瞬間から、メンテナンスは必要です。

「更新してください」という通知を何年も無視し続けたり、「とりあえず動いてるからいっか」と放置しているケース、本当によく見かけます。気持ちはとてもわかります。毎日忙しい中で、よくわからない通知に時間を使うのは億劫ですよね。

でも、少しだけ聞いてください。

バージョンアップの放置は、玄関のカギをかけずに外出しているのと同じかもしれません。

今日は、なぜ更新が必要なのかはもちろん、「プラグインって何?」「PHPって何?」という基本の疑問から、「いつ更新すればいいの?」「更新したら壊れるって聞いたけど?費用はどのくらい?」という疑問まで、全部まとめてお伝えします。

サイトの問題は見えないところに潜んでいる

「ウチのサイト、もう何年も更新してないけど普通に動いてるよ?」

そう思っている方、実はとても多いんです。見た目が壊れているわけじゃなく、記事もちゃんと表示されている。問い合わせフォームも動いている。だから「問題ない」と判断してしまいます。

でも、ここに大きな落とし穴があります。

サイトの問題は、見えないところで起きていることがほとんどなんです。

なぜ問題が起きるのか

WordPressは世界中で使われているCMS(ホームページを管理するシステム)です。世界中のウェブサイトの約43%がWordPressで作られていると言われています。

これだけ普及しているということは、ハッカーや悪意ある人たちにとっても、もっとも狙われやすいターゲットでもあるということです。

WordPressの開発チームは毎日のようにセキュリティの穴(脆弱性)を見つけ、修正してリリースしています。プラグインも同様です。PHPというサーバーの言語も、古いバージョンはサポートが切れ、セキュリティの穴が放置されたままになります。

バージョンアップをしないということは、「すでに発見されている穴」を自分のサイトに残し続けているということです。

プラグインとPHPって何?

バージョンアップの話をする前に、「プラグイン」と「PHP」という言葉を整理しておきます。ここをわかっておくと、この先の話がずっとスムーズになります。

プラグインとは?

一番わかりやすいのは、スマートフォンの「アプリ」に例えることだと思います。

スマートフォン自体には、電話・メール・カメラといった基本的な機能が入っています。でも、地図が使いたければGoogleマップを入れるし、音楽を聴きたければSpotifyを入れますよね。アプリを追加することで、スマートフォンがどんどん便利になっていく。

WordPressも全く同じ仕組みです。WordPress自体には記事を書く・画像をアップロードするといった基本機能がありますが、「プラグイン」をインストールすることで機能が拡張されていきます。

たとえばこんなプラグインがあります。

プラグインの例 できること
Contact Form 7 お問い合わせフォームを設置できる
Yoast SEO Googleに見つけてもらいやすくする
Wordfence 不正アクセスからサイトを守る
WP Rocket サイトの表示を速くする

スマートフォンのアプリと違うのは、プラグインはサイトの裏側で動いているため、見えにくいということ。見えていないからこそ、古くなっていてもなかなか気づけないんです。

PHPとは?

PHPという言葉は、ウェブの世界を知らない方にはほぼ馴染みがないと思います。難しく考えなくて大丈夫です。

PHPとは、WordPressを動かすための「エンジン」です。

レストランを思い浮かべてください。お客さんが見ているのは、きれいに並んだテーブルと運ばれてくる料理です。でも、その裏では厨房でシェフが料理を作っています。PHPはその「厨房のエンジン」にあたります。お客さんには一切見えないけれど、なければ料理は出てこない。

スマートフォンで例えるなら、iOSやAndroidのようなOS(基本ソフト)です。アプリ(WordPress)を動かすための土台。OSが古いとアプリが正常に動かなくなるように、PHPが古いとWordPressも正常に動かなくなります。

PHPはサーバー(サイトのデータが置いてある場所)の設定で動いており、自分では直接触れない部分です。バージョンの確認・更新はサーバーの管理画面から行うか、制作会社やエンジニアに依頼する形になります。

「見えないものだから気にしなくていい」ではなく、「見えないからこそ、ちゃんとケアが必要」それがPHPです。

メンテナンスを放置したらどうなる?

以前、クライアントから相談を受けたことがあります。

「急に問い合わせフォームからスパムメールが大量に届くようになって、サーバーが止まった」というものでした。

調べてみると、WordPressのバージョンが3年以上更新されておらず、プラグインも軒並み古いまま。PHPも5系という、現在では完全にサポートが終了しているバージョンでした。

セキュリティの穴を突かれ、サイトがスパムの踏み台にされていたんです。

復旧に数日かかり、データの一部は消え、Googleからの評価も一時的に下がりました。そのダメージは、定期的なメンテナンス費用の何十倍もの損失になりました。

「更新しなかっただけ」がここまで大きなリスクになるとは、そのクライアントも思っていなかったと思います。

ホームページが止まった時の経営へのインパクト

経営の視点で考えると、ウェブサイトは「24時間365日働いてくれる営業マン」です。その営業マンが、セキュリティの穴だらけの状態で仕事をしているとしたら、どうでしょう。顧客情報が漏れるリスク、サイトが乗っ取られるリスク、検索順位が下がるリスク・・・それはビジネスそのものへのダメージに直結します。

バージョンアップは「コスト」ではなく、「ビジネスを守るための保険」です。健康診断を定期的に受けるのと同じように、サイトも定期的なケアが必要なんです。

いつ更新すればいい?目安を整理

ここが今日の記事のメインです。3つに分けて考えてみます。

①プラグインの更新|理想と現実、正直に話します

まず理想の話から。プラグインの更新は、セキュリティ系のものは通知が来たらすぐ、それ以外も月1回を目安に確認・更新するのが理想です。

次に、現実の話も正直にします。

緊急性の低いプラグインについては、半年〜1年に一度程度の更新でも、これまで大きなトラブルが起きたケースはほとんど経験していません。

実際のところ、毎月プラグインを確認する余裕がない方がほとんどだと思います。それを「絶対やらないとダメ!」と言い続けるのは、少し現実的ではないとも感じています。

ただし、はっきり伝えておきたいことがあります。

「これまで問題がなかった」は、「これからも安全」を意味しません。

セキュリティの世界は日々変わっています。昨日まで安全だったプラグインが、今日脆弱性を突かれることもあります。半年〜1年の放置は「大丈夫なことが多い」だけで、「確実に安全」ではないんです。

現実的な目安として、以下の表を参考にしてください。

セキュリティ系(Wordfenceなど) 通知が来たら即対応 悪用が非常に速い
フォーム・会員系 気づいたらなるべく早く 個人情報に直結
SEO・解析・表示系 半年〜1年に1回でも大きな問題は少ない ただし保証はなし
使っていないプラグイン 今すぐ削除 リスクだけが残る

更新前は必ずバックアップを取ること。これだけは絶対に守ってください。

② WordPress本体の更新|「マイナー」と「メジャー」で判断を変える

WordPressの更新には大きく2種類あります。

マイナーアップデート(例:6.4.1 → 6.4.2) 数字の右端が変わるもので、主にセキュリティ修正が目的です。リリースされたらできるだけすぐ(数日〜1週間以内)に対応してください。互換性の問題は少なく、適用リスクも低めです。

メジャーアップデート(例:6.4 → 6.5) 数字の左側が変わるもので、新機能の追加や大きな変更が含まれます。こちらはリリースから2〜4週間ほど待ってから適用するのが安全です。リリース直後は不具合が見つかることもあり、コミュニティの様子を確認してから動くのが賢明です。

マイナーは即対応。メジャーはリリース後2〜4週間待ってから対応。

③ PHPの更新|サポート終了前に動く

PHPには公式のサポート期間があります。サポートが終了したバージョンは、セキュリティの修正が一切行われなくなります。

PHPバージョン セキュリティサポート終了目安
PHP 8.1 2025年12月
PHP 8.2 2026年12月
PHP 8.3 2027年12月
PHP 8.4 2028年12月(予定)

サポート終了の6ヶ月〜1年前を目安に、次のバージョンへの移行を検討してください。PHPの更新は専門知識が必要なため、制作会社やエンジニアへの依頼をおすすめします。

サポート終了の半年〜1年前に移行を検討・依頼。

バージョンアップで「サイトが壊れた」ときの費用現実

ここは、正直に話します。

バージョンアップをすると、まれにサイトの表示が崩れたり、機能が動かなくなることがあります。これは「更新したから壊れた」というより、長い間更新せずに放置した結果、バージョンの差が大きくなりすぎたために起きることがほとんどです。

修正にかかる費用の目安はこのくらいです。

レイアウトが少し崩れた程度・・・1〜3万円程度
複数の機能が動かなくなった・・・5〜15万円程度
サイト全体が表示されない・大規模改修・・・30〜100万円以上
放置しすぎて作り直しが必要な場合・・・新規制作費用と同等以上

定期的なメンテナンス契約(目安:月1〜3万円程度)を利用していれば、こうした大きなトラブルの多くは未然に防げます。月々の小さな費用で、数十万円のリスクを回避できると考えると、メンテナンス契約は十分に合理的な選択です。

あなたのサイトは、最後にいつバージョンアップされましたか?

「わからない」「何ヶ月も前」だとしたら、今日確認してみることをおすすめします。

定期的なメンテナンス費用(月1〜3万円程度)と、放置した結果の修理費用(数十万円〜)。どちらがビジネスにとって合理的でしょうか。

答えは、もう出ているかもしれません。

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