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選ばれる理由は“品質”じゃない。

DATE . 2025.12.19

Category : ブランディング

Nakamura Hiroki
ジャーナルを書いた人Nakamura Hiroki

Creative Director

株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士

選ばれる理由は“品質”じゃない。

どうも、中村です!

突然ですが、あなたのブランドは「どんな瞬間」に思い出される存在でしょうか。

一日頑張った夜、コンビニに立ち寄って「今日はちょっといいビールを飲みたいな」と思ったとき。
その瞬間、頭に浮かぶのが「プレミアム・モルツ」という人は少なくないはずです。

同じように、「今日は自分にご褒美をあげたい」「ちょっと贅沢なアイスが食べたい」
そんな気分のときに、無意識に手が伸びるのがハーゲンダッツだったりしますよね。

ここで大事なのは、商品名を思い出しているのではなく、
“気分”に紐づいてブランドを思い出しているという点です。

ブランドは「ニーズの引き金」に立っている

レッドブルを例にしてみてみましょう。

●もう一踏ん張り仕事をしなきゃいけない
●徹夜明けで集中力が限界
●とにかく今すぐシャキッとしたい

こうした状況に置かれたとき、「エナジードリンクを飲もう」より先に
「レッドブル飲むか」が出てくる人も多いはずです。

これは偶然ではありません。

レッドブルは「もう一頑張りしたいときのスイッチ」というニーズのど真ん中に、
長年立ち続けているブランドだからです。

ブランドイメージとは「思い出され方」

ブランドには必ずイメージがあります。

●高級そう
●安心できる
●挑戦的
●真面目
●楽しそう

でも本質はそこではありません。

本当に重要なのは、「どんな欲求が生まれた瞬間に、思い出されるか」です。

人は日常の中で、「何か欲しい」「こうなりたい」「これを解決したい」
というニーズを何度も感じています。

その瞬間に、自分のブランドが“脳内の候補”に上がってくるかどうか。

これがブランドの強さです。

逆から考えてみる

では、ここで少し視点を変えてみます。

もしあなたのブランドが、

●売上を伸ばしたい
●価格競争から抜け出したい
●指名で選ばれる存在になりたい

そう考えているなら、やるべきことは明確です。

「自分のブランドは、どんなニーズに紐づく存在になりたいのか?」

これを言語化すること。

たとえば

・社長が一人で悩んでいる夜に思い出される存在
・方向性に迷ったときに相談したくなる存在
・会社の“らしさ”を整えたいと思った瞬間に浮かぶ存在

こうした具体的なシーンまで落とし込めているかどうかが重要です。

「いいサービス」では足りない理由

多くの中小企業がやってしまうのが、

●品質がいい
●対応が丁寧
●実績が豊富

これらを前面に出すこと。

もちろん大切です。でも、それだけでは「思い出される理由」になりません。

なぜなら、それはニーズではなく、スペックだから。

人がブランドを選ぶ瞬間は、感情が動いたタイミングです。

その感情と結びついていないブランドは、どれだけ良くても、記憶に残りません。

ブランドは「使われる場面」で決まる

あなたのブランドは

●どんな一日の
●どんなタイミングで
●どんな気持ちのときに

思い出されたいでしょうか。

ここが定まると、デザインも、言葉も、サービス設計も、
すべてが一本の線でつながり始めます。

ブランドづくりは、ロゴを作ることでも、かっこいいコピーを考えることでもありません。

「このニーズのときは、あの会社だよね」そう言ってもらえる状態をつくることです。

さて、あなたのブランドは、どんなニーズに紐づいていますか?

それを考えるところから、ブランディングは一気に楽しくなります。

それでは、また!

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