「会社を好きでいてほしい」は経営者のエゴだった
DATE . 2025.10.01
Category : 経営者の仕事

Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
DATE . 2025.10.01
Category : 経営者の仕事
Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
どうも、中村です!
創業当時の僕は、「人を大切にする会社をつくりたい」と思っていました。
人を大切にするとはどういうことか、その答えを深く考えずに、とにかく「スタッフが働きやすい環境を用意すること」だと信じていました。
休みや制度を整えること、職場の空気を良くすること、福利厚生を充実させること…。それらを実現すればスタッフは満足し、会社のことを好きになってくれるはずだと。
でも、今振り返ると、それは僕自身のエゴだったと思うんです。
会社のことを好きになってほしいなんて、よく考えれば会社目線の押し付けでしかありません。本当に人を大切にするというのは、その人が「会社にいる間」だけ幸せであればいいのではなく、その人の人生そのものに寄り添うことなんだと。
そして僕の中で行き着いた答えはシンプルです。
「スタッフが稼げる人になること」。
つまり、周りから必要とされる存在になること。これがその人にとっての本当の幸せに直結するのではないか、と考えるようになったのです。
稼げる人になるというのは、お金だけの話ではありません。仕事を通して信頼され、価値を提供できる人になり、その結果として社会から必要とされる。その状態こそが、会社を辞めても、独立しても、別の環境に身を置いても、その人の人生を豊かにしてくれるものだと思います。
だから今は、「会社のことを好きでいてほしい」とは全く思いません。
むしろ会社のことなんてどうでもいい。
僕にとって大切なのは、一緒に働いている人が、会社を離れた後の人生でも「必要とされる人」でいられるかどうかです。
それを実現するために、僕は仕事の中でできる限りの経験を提供し、チャンスを与え、自分で考え、自分で動く力が育って欲しいと行動しています。会社という場所がその人にとっての「人生の練習場」であり、羽ばたくための土台になるなら、これほど幸せなことはありません。
「人を大切にする会社」とは、制度や環境を整えることではなく、その人が自分の人生を切り拓ける力をつけられる場所であること。
これからも、その考えを軸に仕事をしていきたいと思います。
それでは、また!