デザインの仕事はこれからどうなる?
DATE . 2025.09.27
Category : 日々のお仕事

Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
DATE . 2025.09.27
Category : 日々のお仕事
Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
どうも、中村です!
最近「これからデザインの仕事ってどうなるんですか?」と聞かれることが増えてきました。10年以上デザイン会社をやってきて、僕自身もよく考えるテーマです。
結論から言うと、デザインを“つくる”という仕事の量は、これから確実に減っていくと思います。
理由はシンプルで、AIや便利なツールの進化です。たとえばCanvaを使えば、名刺やチラシを誰でもサッと作れるし、ノーコードのサービスを使えば、ホームページも専門知識なしで公開できます。
これまで「自分では作れないからお願いしたい」と依頼があった仕事が、少しずつ減ってきているのです。
ここで立ち止まって考えたいのが「仕事ってそもそもなんだろう?」ということ。
趣味と仕事の違いは、お金をいただけるかどうかです。そしてそのお金は、誰かの困りごとを解決したからこそ生まれる対価です。
駅前のコンビニは「急いで食事や飲み物を手に入れたい」という困りごとを解決しています。美容室は「髪が伸びすぎてまとまらない」という悩みを解決しています。つまり、すべての仕事は「困っている人を助けること」なんです。
これまでのデザインの依頼を思い出すと、
こうした悩みが多かったように思います。
でも今は、自分でもある程度つくれてしまう時代。だから、依頼の総量は減っていきます。これは避けられない流れだと思います。
ここで大事なのは「じゃあ自分は何ができるのか?」という問いです。僕は悲観していません。むしろチャンスだと思っています。
なぜなら、デザインの本質は「見た目を整えること」ではなく「伝わらないものを伝わるようにすること」だからです。
お客様は「商品をもっと知ってもらいたい」「価値をちゃんと伝えたい」と悩んでいます。その奥には「売上を上げたい」「ファンを増やしたい」という想いがあるはずです。
そこに僕らの知識や経験が生きてきます。ロゴやホームページ、広告などを使って、「伝わらない」を「伝わる」に変える。そのプロセスこそが、これからデザイナーが必要とされる理由になります。
これからは「つくれるかどうか」ではなく、「困りごとをどう解決できるか」が問われます。
場合によっては、自分でデザインをつくらず、外部にお願いしてもいいんです。大事なのは、目の前のお客様の困りごとを見つけ、一緒に解決していく姿勢です。
デザインをつくるだけの時代は、少しずつ終わりに近づいているかもしれません。でも、「困りごとを解決する人」としての役割を意識すれば、デザイナーの価値はむしろ広がります。
これからも「どうすれば伝わるのか」を考えながら、お客様と一緒に歩んでいければと思っています。
それでは、また!