ホームページは情報ではなく“感情”で動かす
DATE . 2025.09.15
Category : WEB・WEBブランディング

Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
DATE . 2025.09.15
Category : WEB・WEBブランディング
Creative Director
株式会社アプリコットデザイン 代表
ブランドマネージャー1級/インターナルブランディング認定コンサルタント/WEBデザイン技能士/WEBマーケティング検定/ネットショップ実務士
どうも、中村です!
今日は「ホームページは、行動設計の前に感情設計を」というテーマでお話しします。ちょっと真面目な響きですが、本当に大切な話なんです。
Contents
「ホームページはあるけど、全然反応がないんですよね…」
こんな相談、これまでに何度も受けてきました。
そしてその多くは、見ればわかります。
情報はちゃんと揃ってる。会社概要、事業内容、お問い合わせページもある。
でも、“体験”がない。
つまり、「読んだ人の感情が動く余白」がないんです。
人は正しい情報だけでは動きません。
心が動くのは、「体験」と「共感」と「物語」があるときなんです。
ホームページは、ただ会社情報を並べる場所じゃありません。
もっと言えば、はじめて訪れたお店のような“空間”に近い。
ドアを開けて一歩入ったときに、「お?なんかいいかも」「ちょっと見てみたいな」と思わせるかどうか。それって、空気感の演出=構成、デザイン、言葉の設計で決まります。
たとえば、トップページで感じる第一印象。
スクロールしていくうちに、「あれ?これ、自分のことじゃないか?」と感じ始める流れ。最後は、まるで自然と声をかけたくなるように、「お問い合わせ」につながっていく。
これは偶然じゃありません。すべてが意図的に設計された体験なんです。テンプレを埋めただけでは、絶対に生まれないんですよね。
「へぇ、こんな会社なんだ」「思ったより丁寧で、なんだか信頼できそう」
そんな“ちょっとした驚き”は、心に残ります。
たとえば、スタッフ紹介ページに、経歴だけじゃなく「休日の過ごし方」や「好きな本」が載っていたら?そこに人間味が生まれて、グッと親しみが湧きます。
ナビゲーションはシンプルで、迷いにくい。だけど、その中には感情を動かす演出がある。
「この人、私の悩みに気づいてくれてる」
「この会社、私の立場で考えてくれてる」
そう感じる言葉や流れは、ただのコピーライティングじゃありません。共感を設計しているんですよね。
多くの人が「問い合わせ」や「購入」をゴールにしがちだけど、実はその前に、感情のゴールがあるんです。
誰かが「問い合わせしよう」と思うとき、きっとこう思っています。
「この人たち、自分のことちゃんとわかってるな」
「なんだか未来がよくなりそう」
「この会社となら、一緒にいい仕事ができそう」
そう思って心が動いたから、行動が生まれた。
つまり、僕らが本当に設計すべきなのは、行動の手前にある「感情のレール」なんです。
たとえば
トップのキャッチに、「誰の、どんな悩み」に対する言葉があるか。
実績紹介に「その後どうなったか」が書かれているか。
フォームの直前に、「ここまで読んでくれてありがとう」と語りかける一文があるか。
こうした工夫が、心の温度を少しずつ上げていきます。
気がついたら、「問い合わせようかな」と思っている自分がいる。
それが、感情設計の力です。
行動は、感情の“結果”としてしか起こらない。
だから、先に設計するべきなのは、「どんな気持ちになってほしいか」。
その感情をていねいに設計できた人が、結果として“選ばれる”人になります。
大きな広告費はなくてもいい。
小さな会社には、「熱」がある。「想い」がある。「物語」がある。
それを、構成で、デザインで、言葉で、ちゃんと届けていく。
そうすれば、必ず伝わります。
それができたとき、ホームページは、
ただの情報ツールではなく、「心が動くきっかけ」になります。
それでは、また!