UPDATE:2019.10.21
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大切な1日。
長野県は、台風がきても意外と大丈夫。心のどこかでそう思っていました。
災害大国日本。
大丈夫な場所があるわけないのに!
幸い、わたしの家も友達も家族もみな何事もなく過ごしています。
長野市の本社のみんなも無事で本当によかったです。
ですが、第二の故郷である福島県が大変な被害に遭っていました。
なかでも、わたしにクライミングを教えてくれたジムが閉鎖するお知らせは
とてもとても悲しく寂しかったです。
今年の8月。
久しぶりに郡山へ遊びに行った日。
なぜか臨時休業で登れず、写真だけ撮って帰りました。
その時は、まさかこれが最後になるとは思ってもいませんでした。
東日本大震災に遭った時、
わたしは福島県郡山市で、地震と原発事故でとても不安な毎日を過ごしていました。
その時、他の地域やご近所の方の当たり前すぎる日常に触れ、
とても心が癒されたことを覚えています。
毎日鳴る緊急地震速報。
悲惨な映像を繰り返し流すテレビ。
人も車もまばらな道路。
閉店したままのお店。
真っ暗な町。
繋がらない電話にインターネット。
そんなものばかりが1日を埋め尽くして疲れていたところに、
なぜがバーベキューをしているお隣さんや
平常運転のゴールデンウィークの賑わい、
見慣れたピクサーアニメのDVDや
無事だったたくさんの本たちにとても癒してもらいました。
地震と台風では被害の種類は違いますが、
心の疲弊は似ているのではないかと思います。
当たり前だった日常が失われた不安はとても大きいのです。
でも、他の地域の方の元気な様子は、
失われた日常を思い出させてくれました。
あの世界は必ずまた戻ってくるのだと思わせてくれました。
だからわたしは、毎日元気に過ごします。
今日が平穏であることに感謝しつつ、仕事をしてご飯を食べて、
家族や友だちと笑い合います。
日々ささやかな募金に想いを込めて、
1日を大切に過ごします。
どうか次の台風が日本列島から大きく逸れますように。
秋の冷え込みが緩やかでありますように。