今回は前回につづき、みちのく潮風トレイルレポートをお送りしたいと思います。
前回はこちら↓
みちのく潮風トレイル@東北【前編】
今回のルート
名取トレイルセンターで相談した結果、宮城県石巻市の離島を船でめぐりながらトレイルするプランにしました。概要はこちらです↓↓↓

【セクションハイクプラン】※
石巻港~[船]~田代島~[船]~網地島~[船]~鮎川港~牡鹿半島少しトレイル~公共交通機関で石巻港に戻る
※セクションハイクとは…スルーハイクが全線と通して歩くことに対して、一部の区画を歩くこと。
いつもはアルプスの山々をメインに攻めている私にとっては、船に乗って離島を歩く経験をまったくしたことがないので、未知なる旅の始まりです。
石巻港~田代島

石巻港は石巻駅から徒歩30分くらいのところにある港。
田代島は住民の数より猫の数が多いので『猫の島』として猫好きの方から注目を集めているようです。みなさん素敵なカメラを首からぶら下げてらっしゃいましたよ(=^・^=)
また、海釣りをする姿の方も数名いらっしゃいました。私たちは朝一で行ったのですが、出港時間間際になってくると一度の船には乗れないくらいの人が訪れていました。

網地島ラインの船乗り場。

田代島にはフェリーの乗り場が2つあります。石巻港寄りの大泊港までは約40分、網地島寄りの仁斗田港には約50分で到着とのことでした。
この日は、潮が高いということで大泊港が閉鎖されていたため、本来降りたかった大泊港には上陸できず、仁斗田港へいきました。
田代島へ上陸
ということで、田代島へ上陸です。
猫のイラストがかわいい………!


さっそく猫ちゃんがお出迎えしてくれます。

そして……いたるところに猫ちゃんがあああーー!!
この島の猫ちゃんは本当に人懐っこくて、遊ぼうと思って近寄っていくと遊んでくれました。(笑)

島に上陸して数10分。ねこちゃんが沢山いて足が進みません。。。(笑)

と……ついつい今回の目的のトレイルを忘れそうになってしまいます。
田代島を歩く
本来大泊港~仁斗田港まで島を横断するように歩けるのですが、今回は仁斗田港に戻ってくる周回コースになります。

南国ではありませんが、島ということで普段の山歩きでは見かけないような木々が生えています。ヤシの木っぽい木があったり、潮風で?くねっと曲がった木があったり。
こういったその土地それぞれの自然をゆっくり観察しながら歩けるのも、トレイルの魅力ですね。

ふと上をみると桜が咲いていました。私が住んでいる松本市(標高約600m)の場所でも、大体4月2週目が桜のピークだったので、GW辺りに桜が咲くということは、やはり東北地方の春は少し訪れがゆっくりなんだな~と感じました。
トレイルルートから少し外れて海沿いにいくと『三石観音』といわれる崖から海を臨める場所も。


海は透明度が高いブルー。


時々開けた場所があり、海を見ながら歩けるのですが、森を抜けると海……なんて冒険心をくすぐる“道”なんだろう…終始わくわくしっぱなしです。
そして、海に見とれつつ歩いていると………
猫神社との出会い

という標識が。

ありました。『猫神社』!
猫神社には”猫神様”が祀られています。田代島では、昔から猫は大漁を招く縁起の良い生き物をして親しまれ島民によって奉られているそうです。
そして、島民の方も猫好きな方が多いのだそう。

猫の置物が沢山おいてありました。

猫神社付近にもねこちゃんが。
日陰で休む子たちが多かったです。
猫神社から少し歩いたところにある、「島の駅 にゃんこ共和国」というところではさらに多くの猫ちゃんたちがご飯を食べたり、遊んでいたりしました。
ということで、海をみたり、猫ちゃんと遊んだりして歩くこと2時間半。仁斗田港へ戻ってきました。
お昼ご飯、そして次の目的地へ
次の船の便まで少し時間があったので、お昼ご飯(ビールも)をいただくことに。

港のすぐ目の前にある田代食堂さんの海鮮焼きそばをいただきました。
田代の海でとれたぶりっぶりの貝類がごろっと入っていて絶品です。
この他にも、田代の海の海鮮が乗った海鮮丼もいただいてしまいました。
海の幸、最高です。
っと食べていると……なにやら猫ちゃんが……??

島を訪れた観光客は猫ちゃんに餌をあげてはいけないので、ごはんはあげられません……
それでも美味しそうな食べ物を狙う猫ちゃん。
膝にすっと乗ってくる姿は愛くるしかったです。

ということで、しばらく港でのんびり過ごし次の目的地の『網地島』へ向かいました。

田代島は島の雰囲気、猫ちゃんが放つ『猫時間』のおかげか、とってものんびりとした空気感が漂っていました。
これは、トレイル目的じゃなくても、都会の喧騒から離れてのんびりしたいな……と思ったときにうってつけの場所かもしれません。
ぜひ、石巻市を訪れることがあった際はおすすめしたい場所です。
ということで、次回は『網地島、牡鹿半島編』を綴りたいと思います~!