UPDATE:2023.12.22
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手書き文字の持つ力。
学生時代、私は全国展開している某レンタルショップで長年アルバイトをしておりました。1年経った頃からCDコーナーの担当を任され、売り場を作っていました。
新しいCDがリリースされる毎週水曜日は
本社から送られてくる商品POPとともにピカピカのCDを並べていました。
特にパワープッシュしたいCDには本社からの既製品POPは使わず、
自分の手で書いたものを使ってコーナーを作っていました。
やっぱり手書きの方が断然目に留まり、訴える力が強いのです!
時は流れ、数年ぶりに訪れたレンタルショップでふと見ると
商品POPはすべて手書きになっていました。
…というか“手書き風の既製品POP”にすべて変わっていたのです。
女子高生っぽいかわいい文字だったり、ゴツゴツとした男子っぽい文字だったり
色鉛筆やマーカーなどで彩られた様々なPOPが並んでいましたが
どれも目が滑ってしまい、何一つ内容が頭に入ってきませんでした。
パソコンの味気ないPOPの中にたまにある手書きの文字だからこそ目を引いたのに
全部が全部手書きになってしまっては、
しかも手書き原稿を大量印刷したようなものでは
一文字一文字に心はなく、訴求力もありません。
だけど、パソコンで何でも簡単に作れてしまえる時代だからこそ
本当の手書きには人を惹きつける力があります。
パソコンの世界であるホームページでも敢えて手書きの文字を使うことで
その文字に、そのサイトに心が宿るような気がします。
上手く活かしながらデザインしていきたいと思います。