UPDATE:2023.8.25
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ウェブサイトで自社のストーリーを伝えよう Part1
こんにちは!農業系デザイナーのツキヤマです!今回から始まった「ウェブサイトで自社のストーリーを伝えよう」シリーズ。
ウェブサイトを通じてユーザーと強い結びつきを築く方法について探っていきたいと思います。
キーワードはストーリーテリング。みなさんは自社のサイトでユーザーに向けてストーリーを伝えられていますか?
そもそもなぜストーリーテリングが必要なのでしょう?
簡単に言うと、「あなたのことを知ってもらわなくては、あなたの商品は選ばれない」からです。
逆に言えば、「ストーリーが伝わることであなたの商品が選ばれやすくなる」ということ。
「りんご農家さん」を例として、ストーリーテリングの目的を解説していきます。それではいってみましょう!
1. 親近感と信頼の構築
ストーリーテリングは、りんご農家さんの環境や価値観をサイトユーザーに伝えるための優れた手段です。農園の歴史、創業のストーリー、想い、夢、
農家の家族やスタッフの紹介などを通じて、
ユーザーに親近感を抱かせ、信頼関係を築くことができます。
昔から道の駅の農産物売り場で見かける生産者の顔写真やプロフィール。
ここでも生産者のストーリーを垣間見ることができます。
でどころ不明なりんごより、ストーリーがわかるりんごの方が手に取りやすいですよね。
ここまで簡単に書きましたが、実にムズカシイ。
ただただ長い文章だけだと読まれないかもしれないし、
使う写真がイマイチならば、がっかりされてしまうかもしれません。
人間の五感の中で視覚から入る情報は8割と言われています。
たとえキレイで美しい風景の中にあるりんご農園でも、
ウェブサイトでヴィジュアル化されていなければ誤解を生んだり、がっかりされることもあるかもしれません。
言葉とヴィジュアルの見せ所です。
2. ブランディング
りんご農家が他のりんご農家と差別化するためには、ブランディングによってブランドの個性を明確に伝えることが大切。
ブランドとは、「▲▲▲と言えば〇〇りんご農園さん一択!」の状態を指します。
ブランディングとはその状態にするための様々な施策のことを言います。
ストーリーテリングはその施策の一部。
しかしながら、「あなたの農園の個性は何ですか?」と聞いたときに耳にするのが、
「栽培方法と品質にこだわってます!」や、
「〇〇の認証を取ってます!」や、
「栽培面積が〇〇町歩あります!」というもの。
これらに共通する問題点としては、あなた以外でも謳えてしまう可能性があるということ。
ある一定のニーズはあるかもしれませんが、競合がゴロゴロいるかもしれません。
この場合、その個性に市場機会があるのかどうか、
振り返ってみたほうが良いことも。
3. 消費者の教育と意識の向上
ウェブサイトでストーリーを伝える上で、大切にしている農業への想いや独自の取り組みなど、ユーザーに知ってほしい情報があります。
りんごの成長過程や農薬の使用量、収穫のタイミングなどをブログなどで発信することで、
ユーザーの教育と意識の向上に繋がります。
結果としてユーザーがりんごそのものについてより深く理解し、
あなたの商品を選ぶきっかけになるかもしれません。
4. 情熱とエネルギーの共有
農業は情熱とエネルギーが必要な仕事です。(他の多くの業種でも言えることですが)ブログを通じて情熱や日々の努力を伝えることで、
ユーザーにその情熱を共感してもらえるかもしれません。
りんごの栽培にかける思いや、季節ごとの苦労と喜びなどを共有することで、ユーザーとの共感を生み出しましょう。
まとめ
りんご農家さんのウェブサイトにおけるストーリーテリングは、単なる商品の紹介以上の意味を持ちます。親近感と信頼の構築、ブランドの個性と差別化、消費者の教育と意識の向上、情熱とエネルギーの共有など、
多くの面で効果を発揮します。
ウェブサイトを通じて魅力的なストーリーを伝え、顧客との深い結びつきを築いていきましょう。
それではまた!