UPDATE:2024.2.15
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WEBサイトの運用前に課題とゴールとアクションの乖離をなくしておこう!
先日、以前から取引のある住宅会社さんからリクルートサイト運用についてご相談がありました。(以前サイト制作でご一緒させていただいた会社さんです)
その住宅会社さんはリクルートサイトの公開後、
まずは流入数を増やそうということで、
しばらくの間SEO対策に重きをおいて運用されていて、
今回改めてご相談いただく前までは、
弊社に対してSEO対策支援もお願いしたいというお話なのかな?
と思っていたのですが、色々ヒアリングさせていただいたところ、
ミーティングの最後には”SEO対策は二の次”という結論に至りました。
というのも、現状の採用課題をお聞きしたところ、
課題はリクルートサイトへの流入数を増やすことではなく、
「エントリーから入社までにどれだけ応募者のエンゲージを高めていくか」
が最も優先度の高い課題だったからです。
目的のシフトと今後取り組む内容
結果的に学生の方に向けたアクションプランとしては、学生の方の意欲、エンゲージメントを向上させていく(育てていくイメージ)という方向性にシフトしました。
流入経路は複数持っておこう
とはいえ、「サイトへの流入を増やすことも大事では?」という疑問もあるかと思います。ここは会社、業種それぞれ違うところもあるかと思いますが、
今回の住宅会社さんに至っては、そもそもオフラインの場(説明会やセミナーなど)でも学生の方と接触する機会を設けられていて、
それに加え、インスタグラムの運用にも力を入れています。
そのため流入数の向上(認知を増やす活動)はSEO対策ではなく、
SNS強化やWEB広告を打ってみたりなどでしばらくは対策することに。
確かにSEO対策に注力すれば、今後ある一定の流入数が見込めるかもしれません。
またターゲットが検索時に入力するであろう検索キーワードに焦点をあて、
検索結果上位を目指し、見込み客を掘り起こすようなコンテンツにしておくことで、
応募も増えていく可能性はあります。
ただ、SEO対策で見落としがちなのが、
どんなに有益なコンテンツになっていたとしても、
記事を読んでいただく前の体験設計が疎かになっていたり、
記事の内容が”単に役に立つだけ”の情報だった場合、
ユーザーの気持ちとしては「Googleさんありがとう」で終わってしまいます。
ググって疑問が解消された後、
執筆者の情報をくまなくチェックしたことはあるでしょうか?
少なからず、「この人の意見や考え方を知りたい」という前提(既に認知や興味関心がある状態)や
記事の中に共感できるポイントがなければ、
疑問が解消された途端にそっとスマホを閉じると思います。
(決してSEO対策がだめだと言っているわけではなく、こんな視点もあるというくらいで留めていただきたいです)
手段に縛られず、課題やゴールに対して適切なアクションを
昨年くらいからchatGPTなどの生成AIも世の中に浸透してきました。chatGPTは超絶優秀な秘書と呼べるくらい、問いに対して適切な回答をくれる便利なツールです。
検索エンジン、生成AI、各種SNS、WEB広告、紙媒体…
どれがダメで、どのツールのみ使いこなせば良いというわけではなく、
ユーザーは常にニーズに対して最適なツールを自らで選んで情報を取得しています。
そんな時代になった今、ホームページ、オウンドメディアで発信するべき情報は何なのか?
どれか一つにリソースを偏らせ、その他は一切手をつけなくて良いのか?
今最も突破するべき課題は何なのか?
短期施策だけでなく、時間軸を長く取って資産が蓄積されるような施策も行えているか?
企業側の都合だけでなく、ユーザー視点で考え、
適切なロードマップを作成することをおすすめしたいです。
最後に
今回この記事で紹介した住宅会社さんとの取り組みは、私たちに全てを丸投げされても間違いなく対応しきれない内容です。
それは会社独自の考え方、姿勢、仕組み、文化を丁寧に伝えていくものだからです。
ご依頼いただいた会社さんとは、会社の垣根を越えて、同じチームというスタンスで関わっていきたいと思っています。
そのため、ご担当者の方にも正直に、「こちらからも色々作業のお願いをしてしまうかもしれません。」とお伝えしました。
WEBを活用した集客、ブランディングは、このような体制でないと成功しないと思っています。
しっかりサポートしていきます!
それではまた!
→SEOにはあまり重きを置かず、一つひとつ背景から会社のことを丁寧に伝えていくコラム記事
・GA4で定期的にサイト内を分析し、データに基づいてサイト内の改善点を修正。
→例えば募集要項などの細かな情報も内容を充実させたり、書き方を少し変えるだけで成果が変わります。
・SNSの発信内容見直し
→リクルートサイトと情報に乖離がないか、そのSNSの役割に沿った情報になっているか、導線が途切れてないかなど確認し改善。
・エントリーから内定までの流れの中で離脱が多いフェーズの要因をあぶり出し、改善する。
→どのフェーズで最も離脱されていて、そのフェーズでユーザーはどんな感情を抱くのか想像し、その感情に対して最適な情報を届ける。
などです。