UPDATE:2024.1.19
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成功体験に執着せず、次のステップへ。
もう何年か前、社内のディレクターMTGの中で、ある違和感について話題になりました。それは、「お問い合わせ内容の傾向が明らかに変わってきている…」といったもの。
どう変わってきているのかというと、WEBやデザインなどに対するニーズが綺麗なほどに二極化してきていて、
かなり極端ですがざっくり下記のようなニーズの二極化です。
1.「成果も大事ではあるんだけど、とりあえず必要だからWEBやパンフレットが欲しい」
2.「こんな集客問題or採用課題があるんだが、突破口が見出せていない。クリエイティブの力によって解決してほしい」
1の「成果も大事ではあるんだけど、とりあえず必要だからWEBやパンフが欲しい」
というニーズに関しては、これまで何十年も需要があった市場ですが、
コロナウィルスが流行し始めた頃にその流れが加速しました。(EC市場もかなり伸びました)
当時アプリコットデザインにも多くのお問い合わせがあり、
この間に制作したホームページやECサイトはもう数え切れないほどです。
ただ…嬉しい反面、きっとこのままだと衰退期も近いのでは。
という恐れも感じていました。
需要が増え、世の中に供給すればするほど、
衰退期が待っているというのは自然な流れではあります。
ただそれよりも、テクノロジーの進化によって制作自体の価値が下がること。
そして綺麗なクリエイティブが世の中に溢れるほど、まず見つけてもらうことが困難になる。
(良いものを作ったとしてもそれだけでは見つけてもらえないし、間違いなく比較検討もされる)
というのも要因です。
昨年は生成AI元年と言われている通り、
少し遠い存在だったAIがかなり身近になり、AIの進化に誰もが驚いたことでしょう。
精度も早さも申し分なく、今後は更なるAIの進化により、
急速に制作に対する需要は減少していきます。
仕事の”本質”を大事にする企業だけが必然的に残る。
そんな時代がすぐそこまで来ているように思います。
危機感はもちろんありますが、確かにシンプルが一番。
私たちで言うと、その本質が、”成果を出す”ということ。
・・・
アプリコットデザインは、創業当初からWEB、デザイン制作を生業にしてきましたが、
実は創業して少し経った頃から同時並行で、ブランディングやWEBの運用にも力を入れてきました。
つまり、WEBやデザインを制作する”前と後”にもリソースを割いてきました。
前→MVV作成/組織づくりの支援/ブランド戦略設計(コンセプトデザイン)
後→広告運用/コンテンツマーケティング/ブランドマネジメント
といった感じです。
その成果として、自社で言えば、WEBサイトから年間600件以上のお問い合わせをいただけるほどに。
もちろんお客様にもこのノウハウを余すことなく提供していて、クライアント企業の売上やお問い合わせ件数も向上しています。
・・・
現在、これまで培ってきた資産を十分に活かし、よりお客様の成果にコミットするため、
ブランディングやWEB運用のサービスをリニューアルしているところです。
(現状、ホームページ上では制作会社としての見え方になっているので、
そこから脱却するという裏テーマもあります。)
制作が全く不要だ。と言いたいわけではなく、
もちろんAIと共存するような制作は必要です。
最後はやっぱり人による細かなこだわりで受け取る印象は大きく変わるので。
ただ、本当にお客様の成果にコミットするならば、
戦略設計や運用も欠かせず、その重要性はより一層高まります。
また新しいサービスに関してはお知らせします。
それではまた!