UPDATE:2023.12.12
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販促・広報人材が押さえておきたい「ものが売れなくなってきた時代に読みたい一冊」
こんにちは!弊社のブランドディレクター・萩原さんからおすすめいただいた書籍
【世界観をつくる「感性 × 知性」の仕事術】をご紹介します。
↓こちらの書籍
*画像引用:MarkeZine
萩原さんにパーソナルブランディングをやっていただいている中で
「ブランド独自の世界観を作っていくのって難しいことだよね。この本読んでみなはれ!」
とおすすめしていただいたのがこちらの本です。
著名なクリエイティブディレクターで「くまモン」や中川政七商店、相鉄グループのクリエイティブディレクションを手掛ける水野学さんと、
著作家・経営コンサルタントで複数企業の社外取締役、戦略・組織アドバイザーを務める山口周さんの対談本。
今の日本に求められている「価値のある仕事とはなんぞや」といったお話や、
私が疑問に感じていた「ブランド独自の世界観を作っていくには?」といったお話など
具体的な事例を交えて対談されているので非常にイメージしやすく、
難しい概念も難解な言葉は使わずに誰でも理解できる言葉で言語化されています。
ブログのタイトルに「販促・広報人材が押さえておきたい」と入れた意図としては、
企業の販売促進部・広報部として、物を広めるとき・会社をアピールするときに
「誰かにとって役に立つ」を念頭に置いて伝えているケースが多いのでは・・?と思ったからです。
具体的にどういうことかというと(とても極端な例ですが・・・)、
これは自分自身にも当てはまっていて、例えば上司に「市村さんの強みってなんですか?」と聞かれると
「xxxができます!」と自分のもっているスペックを中心にアピールしがちです。
水野さんと山口さんは対談の中で、
つまり、生活者は「役に立つ」を以前よりも求めなくなった。サービスの機能については十分に満足している。
生活者はもう十分にサービスの機能には満足しているので、「役に立つ」をそこまで求めなくなったのに、
日本の企業は「役に立つ」ばかりを追い求め続けてサービスをつくり、「役に立つ」ことを訴求し続けている。
では、今、本質的に何を生活者から求められているのか・・・?
それはずばり、【意味がある】ということ、だそうです。
例えば、バルミューダ。
わたしはバルミューダのオーブンレンジが欲しくて欲しくて、バルミューダ貯金というのをちょこちょこやってました(笑)
で、やっと手に入れたのですが、「あの時どうしてバルミューダのオーブンレンジが欲しかったんだっけな〜」と思い返してみると
特に他社と比べてめちゃくちゃ優れた機能があるわけではないのに、価格は5万円以上。
そういえばバルミューダのオーブンレンジが欲しいと思った理由に「役に立つから」という理由は一つもありませんでした。
バルミューダのあるおうちやバルミューダを使っている人のイメージが自然と湧き上がるから欲しくなる。
つまり意味があるとは、ブランドのストーリーや世界観が生活者に伝播している状態。
そういったブランドのストーリーや世界観を作り上げることで、
「役に立つ」を求めなくなった人々にブッ刺さる商品やサービスになる
と水野さんと山口さんは対談の中でお話しされていました。
「安い!」「早い!」「手間なし!」みたいな機能を伝えていくのは事実ベースなので簡単ですが、
「ブランドの世界観をつくり、伝播させる」ことは非常に難しいことだと思います。
競合調査で自社独自の強みを見つけるだけでは世界観は作れないし、トンチのきいたアイデアだけでも世界観は作れない。
だからこそ、改めてブランディングをお手伝いする立場として、
ブランドのストーリーをいかに作るか、ブランドにいかに人格を持たせるかを考えていかねばならないと
考えさせられる一冊でした。
日々の目の前の仕事においても役に立つ考え方も詰まっているので
よかったらぜひ読んでみてください^^
ではまた!
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