UPDATE:2023.9.5
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「ロゴをシンプルにしたい」その理由はありますか・・?
こんにちは^^今年7月にTwitterがブランド名を「X(エックス)」に変更し、ロゴもリニューアルされました。
個人的にはTwitterの青い鳥ロゴに愛着をもっていたので
今でも「X」ロゴにはちょっと違和感・・?を抱いてしまいます笑
「X」ロゴもそうですが、最近企業のロゴリニューアルのニュースを見るたびに思うのが、
企業のロゴリニューアルで「めっちゃシンプルになった!」事例が多く見られますが、
シンプルになった背景としては以下の理由が挙げられています。
ですが、「シンプルにした」だけだと、リニューアルしたロゴは生活者に愛されるでしょうか・・?
わたしは「No」だと思います。
以下の3つはロゴデザインをシンプルに刷新してユーザーから好評を得ている事例です。
何が違うのでしょう・・?
note株式会社
東京証券取引所グロース市場へ新規上場のタイミングでロゴをリニューアル。ちなみに日本デザインセンター代表取締役社長の原研哉さんという
日本を代表するグラフィックデザイナーがデザインを担当。
これまでの「ノート」を意識したデザインから⼀新。
創作=文章を書く・絵を描く・作曲するなど大層なものを想像しがちだが、
もっと多様な創作活動を受け入れ、応援したいという想いを込め
抽象度を高めつつ、エッジの効いたロゴに刷新。
noteの新ロゴに込められた意味
ハンズラボ株式会社(旧東急ハンズ)
親会社の変更によりロゴをリニューアル。旧ロゴにも使われている「手」のモチーフを再定義し
漢字の「手」を抽象化したシンプルなデザインに。
インターネット時代に突入し、「手」の役割、「手」を使って創造する喜びが
希薄になってきたことから「手」のあり方を再定義。
「過去のハンズを継承しながら、次へと繋げていく」という意味も込めて
「手」のモチーフは一筆書きになっているそう。
ハンズの新ロゴに込められた意味
CAMPFIRE(キャンプファイアー)
事業拡大に伴い、ロゴをリニューアル。旧ロゴの『小さな火を灯しつづける』という想いを踏襲しつつ
『人と人がつながり語り合える場を生み出す』といった価値を
「&」のモチーフを抽象化してシンボルマークに。
ロゴタイポには力強く安定感のあるフォントを使用し、信頼感と親しみやすさを表現しているそう。
CAMPFIREの新ロゴに込められた意味

・創作の定義をもっと多様に捉えるために、「ノート」のシンボルをなくしロゴタイポを抽象化した
・「手」の役割・あり方を再定義し〈過去から次へと繋げる〉という想いを反映するために、漢字の「手」を抽象化し一筆書きにした
・信頼感・親しみやすさを表現するために、力強く安定感のあるシンプルなフォントを使用した
など、シンプルにした意味がデザインに反映されています。
時流に合わせてシンプルなデザインに刷新したい!と思ってしまうのですが
一度立ち止まって、
なぜシンプルにする必要があるのか?
そもそもどういった想いやストーリーをロゴに込めたいのか?
を明確にすることが、社員にも生活者にも愛されるロゴへとつながる大きな一歩ですね!
ではまた!
人間の記憶に残るのは、視覚情報の約20%程度。無駄な要素を極力排除したミニマルなデザインの方が記憶に残りやすい。
②トレンドに左右されず長期的に使用できる
トレンドを踏襲したデザインは時代と共に廃れてしまう・・
極力要素を削ぎ落とし洗練されたデザインは、何年経ってもトレンドに左右されず普遍的に使うことができる。
③視認性の高さ
デジタルデバイスの普及により、ロゴデザインにもレスポンシブ対応が求められるように。
シンプルなデザインであれば、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、異なる画面サイズでも視認性を担保できる。