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UPDATE:2024.1.12

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ブランディング仕事のこと

まずは動詞からはじめよう。


新しい商品を開発する時、コンセプトを考える時など、
何か新たな企画を求められた際に、最も思考の邪魔をしてくるのが固定概念!

固定概念にとらわれた状態では、いくら考えを巡らせても、
何か新しい発想が生まれることはありません。
また、そのような状態であると、「自分以外の人」の存在が置いてきぼりになり、かなり主観的な企画になってしまうことも。

そんなこんなで今日は柔軟な発想を引き出したい時によく使っている”問い”に関して書いていきたいと思います。

・・・

突然ですが、事例を交えて話を進めていきます。

今アプリコットデザインでは、「それぞれのらしさ溢れる日常を。」をコンセプトとした、
tone village(トーンビレッジ)という複合施設を運営しています。

施設内には、カフェ、トリミングサロン、ネイルサロン、スクール、デザイン事務所が存在しており、
人生をより豊かに輝かせる出会いや、ほっと一息つける居場所を用意して、自分らしく前向きに生きる人を応援しています。
▼下記の施設です。
https://tone-village.com/

その中でもカフェはこの施設内でハブ(hab)のような重要な役割を担っていて、
施設のターゲットに向けてよりサービス価値を高めていくために、
現在改めて方向性を見直しています。

そこで…せっかくの再構築の機会なので、
一度”フラットな状態”から企画を考えてみることにしました。

この時に通常なら「カフェをどう再構築するのか?」という問いがはじめに立てる問いになりそうです。
しかしながら、今回においては固定概念に縛られた状態で考えたくなかったので、
「カフェ」という名詞を問いから排除してみることにしたんです。

「カフェ」という名詞が問いの中に存在すると、
どうしても自分の頭の中にあるカフェというカテゴリーのイメージが邪魔をしてきて、
飲食関係の中でしか価値を見出せなくなり、この時点で既に手段が限定的になります。

なのでここで重要なのが、「動詞の質問を立てる」ことです。
どのような動詞の質問を立てるかは対象のブランドそれぞれで、
そのブランドを立ち上げた経緯やブランドのビジョン(意義/目的)によって異なると思います。

今回のカフェ再構築にあたり、施設全体のことも考慮しつつ一番初めに立てた問いが、
「自分らしく前向きに生きる人を応援する新しい方法は??」です。

「カフェをどう再構築するのか?」ではありません。
かなり抽象的なところですが、初めはここからスタートしました。

まだまだこの構想はコンセプト設計の途中なので正直どうなるかわかりません。
もちろん、実現性や戦略的な部分で今あるリソースを最大限に活かすことも極めて重要なので、
今カフェで提供している価値が一切なくなることはありません。

ただ、私が当初カフェに対して抱いていたイメージからは少し外れた、
独自性のある”施設”に生まれ変わる予感がしております。

またどこかで報告したいと思います。

・・・

もっと多種多様な”本”を置くための新しい方法は?

もっと様々な学びをいつでもどこでも手に取れるようにするには?

新しい”CD/MD”プレーヤーを作るとしたら?

沢山の音楽を気軽に持ち歩く新しい方法は?

それぞれ後者の問いの方が新しい発想やプロダクトが生まれてきそうですよね。

・・・

ちなみに!
「動詞で考える」は、自分の得意なことや好きなことを知ることにも役立ちます。

例えば、昔からサッカーが好きだったとした場合、
「サッカーをするのが好き」ではなく、
「サッカーの中でもゲームの組み立て、作戦を考えるのが好き」と言語化できた場合、
サッカーという分野に限らず、他にもその人が向いている職種や得意分野が自ずと浮かび上がってきそうです。
(戦略構築などがメインの企画職とか。)

名詞がダメだ。というわけではなく、使い分けが重要で、
名詞で物事を捉えたり、あえてブランドの定義を名詞で伝えることで、
受け取り手にとってはわかりやすさが増します。(イメージが湧きやすくなる)

ただ、「言葉の硬直性」という考え方もある通り、
名詞で問いを立てると、モノなど手段に思考が偏ってしまうので注意が必要です。

柔軟に発想したい時、可能性をもっと広げたい時は動詞の問いが間違いなく重要です。

今問うべき動詞は何か?
その動詞の問いをチームでブレストしたか?

はたまた、自分が好きな動詞は何か?

問いは思考の方向性を決定づけます。
いつもとは違った問いを立て、改めて考えてみると面白い発見があると思います!


それではまた!

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アプリコットデザインには創業当初から営業マンはいません。
創業当初からWEBを活用することに重点を置いて、これまで試行錯誤してきました。その結果、年間600件以上の問い合わせををこのホームページから得ています。ホームページという集客ツールを提供している私たち自身が、自社のホームページで集客できないのでは、お客様に自信を持ってオススメすることはできません。自社の実験から「WEBを活用して集客するためのノウハウを蓄積」した上で、誰よりもホームページの素晴らしさを知り、自信をもってお客様にご提供していきたいと考えます。

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