UPDATE:2022.8.19
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【色のお勉強】外来の色名
前回は日本の色名について書きましたが【色のお勉強】日本の色の名前
今回は外来の色名について調べて書きたいと思います。
(JISの慣用色名より)
響きでなんとなく色を想像していたけれど
実はこんな色だったんかい!というのが外来色名には多いです。
まずはこちら。
【Peach】ピーチ
桃の花の色を表す日本の色名“桃色”のピンク色を想像しがちですが、
JISで定義されている「ピーチ」の色はこんな色。
桃の果肉の色を表す色名だそうです。
関係ありませんが…
桃って皮を剥くとすぐに茶色に変色してしまいますよね;
りんごでいう“塩水につける”的な対処法はあるのでしょうか….
お次は
【Khaki】カーキー
「カーキ」と聞くと私はモスグリーンのようなくすんだ濃い緑色が浮かぶのですが
本来「土埃」の意味を持つカーキは、日本語でも「くすんだ赤みの黄」と表現されるように
黄色っぽい茶色のような色を指します。
19世紀半ばにイギリスで軍服に採用されてそう呼ばれたことから
迷彩服のようなくすんだ緑色のイメージが強くなったのかもしれません。
最後は
【Magenta】マゼンタ
印刷業界ではあまりにも有名な色名ですが、由来は意外なところにありました。
マゼンタ(マジェンタ)はイタリアにある地名。
そこで行われたマゼンタの戦いに伊仏連合軍が勝利したことを記念して
その後まもなくフランスで発明された合成塗料の赤紫色を「マゼンタ」と呼ぶようになったそうです。
色名って、だいたいその色と関係あるところから来ていたけれど
まったく予想もできない展開にびっくりでした。
フランスで生まれたのにイタリアの地名?
今回調べてみなかったら知ることもありませんでした。
今まで何万回と触れてきたマゼンタさんですが、こんな歴史があるとは。
やっぱり色って奥が深いな。