UPDATE:2022.5.26
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みちのく潮風トレイル@東北【後編②網地島と牡鹿半島】
こんにちは!松本のハチです!今回は前回につづき、みちのく潮風トレイルレポートをお送りしたいと思います。
▼みちのく潮風トレイルの名取トレイルセンターへいった話はこちら↓
みちのく潮風トレイル@東北【前編】
▼みちのく潮風トレイルの田代島へいった話はこちら↓
みちのく潮風トレイル@東北【後編①田代島へ】
今回のルート
前回のブログでもご紹介したこのマップ、今回は「網地島」と「牡鹿半島」を歩いたお話です。
田代島~網地島へ
田代島~網地島は船で10分くらいです。
網地島は東北でも有数の透明度を誇る網地白浜海水浴場がある為、夏には多くの海水浴客で賑わうとのこと。
初めに網地島へ降り立った、「網地港」は網地白浜海水浴場がある側で、到着してすぐにきれいな砂浜と美しい海をみることができました。
この場所からは美しい夕日をみることもできます。
網地島は、田代島側の網地港から、牡鹿半島側の長渡(ふたわたし)港へと島を横断するみちのく潮風トレイルのルートになります。
トレイル上のルートには、廃校になった中学校の校舎を全面改装してできた「島の楽校」という場所があったり、廃校となった小学校の校舎を利用してできた診療所がありました。
(写真取り忘れました…)
海水浴のハイシーズンではないため観光客も少なく、“離島そのままの日常”を感じることができます。
網地島のトレイルコース自体はそこまで長くはないので、島の日常を感じている間に終着点に到着です。
反対側の長渡港で船を待っていると、またまた甘えん坊なねこちゃんが私の方に来てくれました。
船がくるまで遊んでいたのですが、船がきたのでお別れを……泣
島でのトレイルの終わりを色濃く感じました。
鮎川港に到着
鮎川港に到着し、本土へ上陸です。
鮎川港は牡鹿半島の先端にあり、半島の中心地として最も栄えています。
ちなみに牡鹿半島は太平洋に向かって南に伸びる約25kmの半島で、海岸部の多くが三陸復興国立公園に指定されています。リアス式海岸が生み出す海岸線は変化に富んでおり、30ほどの小さな漁村があるそうです。
牡鹿半島ビジターセンターに寄りたかったのですが、オープン前だったので断念……。
本来は島のトレイルで終了でもよかったのですが、少しもの足りなかったので小渕浜という小さな漁村まで歩くことにしました。
牡鹿半島の先端まで繋がっている県道225号線は通称「コバルトライン」と呼ばれており、ドライブコースとしても人気とのことですが、あえて私たちは歩きます。
歩くことで、その土地の季節の進み方にも目を止めることができるのです。
ということで、この時期の牡鹿半島では山菜のワラビをよくみかけました。
桜も咲いていたので、ワラビと桜が同時期にみれるのだなと、私が住んでいる松本市との違いを感じました。
と、車道脇から少し小道にはいると・・・
海が見えてきました。
この“浜”は、十八成浜(くぐなりはま)漁港という場所。
この地図は「みちのく潮風トレイル」公式のハイキングマップなのですが、十八成浜漁港という場所の上あたりに、【799.94】と記載があります。
この数字は北から歩いてきた距離。つまり青森側から約800km歩いてきた地点ということになります。青森から約1,000kmをスルーハイクしてきたハイカーにとっては、800kmはもう終盤です。
今回私はこのトレイルの一区間しか歩いていませんが、8割歩ききったハイカーはこの区間をどういう気持ちで歩いているのだろうと・・・と勝手に思いを馳せながら、憧れの「みちのく潮風トレイル」を歩けている喜びを嚙みしめます。
向こうに見えるのは、少し前まで滞在していた『網地島』です。
旅の終わり
この土地を歩けている喜びを嚙みしめている間に今回の終わりの場所へ到着しました。
小渕浜港のバス停です。
登山のように登山口があったりするわけではなく、こういったロングトレイルのセクションハイクは比較的自分次第で終着点を決められるため、派手な終わり方ではありません。
ただ、島にはコンビニなどもなかったため、このバス停近くにあるコンビニを訪れ、慣れ親しんだコンビニの揚げ物を食べた時には、いつも登山終わりの時に感じる『ああ、自分は帰ってきたんだ…』という感情が沸き上がってきました。
余談ですが、こういう旅の終わりに食べるコンビニのファーストフードは何故だか普通に食べるより何倍もおいしいです。
そうこうしているうちに、路線バスと電車を駆使して石巻駅へ戻りました。
そして、次の日には石巻を離れる予定だったので石巻最後の宴をしました。
三陸沖の魚介類は最高です!!!!
まとめ
私にとってのはじめてのトレイルであった、『みちのく潮風トレイル』。
普段標高を上げて山を歩く『登山』をメインにしている私は高所からみる絶景であったり、山を歩くことで味わえる非日常感であったり、自然の中で過ごす没入感を求めている気がしています。
ただ、今回のトレイルは普段登山で感じていることとはいわば“逆”のように感じました。
海抜0から眺める景色、その土地で暮らしている人々の日常、人工的な建物。
ただ、その土地にしかない“風景”というものは存在するわけで、車ではなく自分の足で歩くからこそ、“その土地にしかない風景”を形成する自然や歴史・その土地の文化に出会えるのだと思いました。
今回ロングトレイルの楽しさを知ったので、また来年にでも『みちのく潮風トレイル』の別ルートを歩きたいですし、長野にも沢山ロングトレイルがあるので、まずは身近なところを踏破してみたいなと思いました!
今、一番気になっているのは
長野駅~斑尾山の『あまとみトレイル』 と
斑尾山~苗場山の『信越トレイル』 をつなげて歩くコースです。
こちら話し出すと止まらないので、今回はこの辺で……!
3編にわたりお読みいただきありがとうございました(^^)