UPDATE:2021.3.31
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「ありがとう」
先日、ラジオを聴いていたら『ありがとう』の語源の話をしていました。
ありがとう = 有り難う
・「有る」ことが「難しい」こと。
・それが普通じゃないこと。
だから有り難う。
以前、ホスピタリティ研修なるものを社内で行なって頂いた時にも
「有り難う」の反対語は何かという話が出て来ました。
ザ・ホスピタリティチーム
https://thehospitalityteam.jp/
「有り難う」の反対語は「当たり前」。
それを聞いた時も物凄く納得したのですが
漢字にしてみたらますます腑に落ちました。
相手がしてくれた“当たり前じゃないこと”に対して私は
ちゃんと有り難うを伝えられているだろうか。
そう考えると
「有り難い」と「嬉しい」は全く別モノで
結果として自分が嬉しくてもそうじゃなくっても
朝起きたら「おはよう」と言うのと同じくらい
自然に発しなければいけない言葉なんだなと思う。
それでいて相手をチョットいい気分にさせる魔法の言葉。
たとえ洗い残しがあったとしても
食器洗いをしてくれた夫に対してまず「有り難う。」
「洗ってないお皿残ってるんですけど!」と真っ先に言いたいのをひたすらこらえて。笑
(今朝のハナシ)
・・・・・
同じく「働く」の語源を昔聞いたことがあります。
・はたらく = 側(はた:周りの人たち)を楽(らく)にすること。
・誰かを楽にするために自分がやる仕事。
そう考えると
働くということは
そもそも誰かの役に立つことで成立するものなのだから
その時点で何もかも「当たり前なこと」ではない。
_重い荷物を家まで運んでくれる宅配屋さん
_病気の最前線で戦ってくれている医療従事者の皆さん
有り難い。
そう例えると分かりやすいけれど
毎日一緒に働く仲間や家族にこそ
本来いっぱい伝わるべき言葉。
会社内においては
ディレクター、デザイナー、コーダー、総務、それぞれ役割があって
各々がそれぞれの仕事をこなすことを
「仕事なんだから当たり前でしょ」と思ってしまえば
「有り難う」が入る余地はないけれど
全部自分一人で出来るのか?って言われた時に出来ないワケで…
そんな目で見ると、出てくるわ出てくるわ有り難うシーンの数々。
「有り難う」を発する数が多い人は
それだけ己を理解している人なんだなと
笑顔でさらりと「有り難う」と言える子供にドキッとしてしまう自分。
私はどちらかと言うと
「有り難う」より「すみません」の方が先に出てしまうけれど
有り難うの語源を考えれば、照れることでも言い淀むことでも何でもなく
生きていく上で必要な言葉。
毎日毎日繰り返されるたびに「当たり前」化してしまうけれど
やっぱりある日突然やって貰えなくなると確実に困るワケで
そこで初めて当たり前じゃなかった事に気付いても遅いワケで…
もっと有り難うを放出していかなくてはと
改めて感じている今日この頃なのです。
みなさんいつも本当にありがとう。
この場を借りて言ってみたり。
今までの人生とこれからの人生で言うであろう「すみません」の数より
「ありがとう」の数の方が圧倒的に上回るような人間になりたい。。。