UPDATE:2019.5.22
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良いものを見た話【ウィーン・モダン】
先日、国立新美術館で行われている「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展へ行ってきました。
https://artexhibition.jp/wienmodern2019/ 展覧会概要(公式サイトより抜粋)
19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでは、絵画や建築、デザインなど、それぞれの領域を超えて新しい芸術を求めた、ウィーン独自の装飾的で煌びやかな文化が開花しました。今日では「世紀末芸術」と呼ばれるこの時代に、画家グスタフ・クリムト(1862-1918)やエゴン・シーレ(1890-1918)、建築家オットー・ヴァーグナー(1841-1918)、アドルフ・ロース(1870-1933)など各界を代表する芸術家たちが登場し、ウィーンの文化は黄金時代を迎えます。本展は、ウィーンの世紀末文化を「近代化(モダニズム)への過程」という視点から紐解く新しい試みの展覧会です。
グスタフ・クリムトが初代会長を務めた芸術家グループ「ウィーン分離派(Wiener Secession)」の展覧会ポスターが多数出展されており、
中でも最も興味深かったのが、制作過程のフォントデザイン案の展示でした。
ウィーン分離派展ポスターのクリアファイルを買ってきました。 グスタフ・クリムト作成の第18回ウィーン分離派展のポスター(クリアファイルの一番右下、縦長構図のもの)のデザイン案が展示されていたのですが、手書きのレタリングの上に、ホワイトの修正跡が…!
より良い形にするために、より美しく見せるために、乗せられたホワイトに目を奪われてしまいました。
試行錯誤の末に作り上げられた文字たちは本当に美しかったです。
良いものを見る時間はとても大切ですね。
私も頭の中にホワイトを持って、より良くするためには?と常日頃から考えるようにしていきたいです。
分離派展の歴代ポスターのフォント!とてもかっこいい!