UPDATE:2022.7.22
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【色のお勉強】日本の色の名前
桜色、朱色、山吹色、藍色、生成り色…色の日本名って
聞いているだけで情景が浮かぶような
繊細で それでいて どんなに薄い色でも強い芯を持っていて
その色はやっぱりその名前でしか表現できないというくらい的確で
とにかく大好きです。
今日はその中でも特に私が好きな
“青”シリーズからいくつか紹介したいと思います。
仏教で七宝にあげられている青い宝石「瑠璃」の色を表すような色名。
「るり」は青い宝石「ラピスラズリ」の音からとられた略語と推測されています。
聖子ちゃんの歌に「瑠璃色の地球」という有名な曲がありますね。
全っ然関係ないけれど
歌い出しの「夜明けの来ない夜はないさ」いい言葉です。
茄子のように黒に近い紫色。
英語でもeggplant(ナス)の色名。
以前勤めていた書籍のデザイン会社では
c(シアン)100・m(マゼンタ)100の掛け合わせの色をナスコンと呼んでいました。
ちなみに昨年は不作だった わが家の家庭菜園のナスが
今年はナゼか豊作です◎◎◎
この青色が、私は一番好きです。
文字通り「青の集まり」を意味する伝統的な色名。
青を表現するのに昔から欠かすことができなかった藍銅鉱(らんどうこう、アズライト)
という貴重な鉱物顔料から作られた岩絵の具の色。
青の中の青!という感じですね。
どうでしたか?
日本名の色の世界。
日本の色彩は名前も素敵ですが、色味もバキっとビビっとしていなくて
はんなり・ほんわりとした しなやかさを感じます。
でも自分でその色を作ろうとすると中身は実はとても奥深くて
1色、2色を混ぜただけでは作ることはできず
3色掛け合わさなければ表現できないという複雑さ・おくゆかしさも持っています。
そういうところもやっぱり好き♡