UPDATE:2021.8.23
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ファンになる瞬間
数年前、とある会社さんの本社へ見学に行った時のお話です。“会社見学”といっても、就職活動のために行ったわけではありません。
よくある“工場見学”のように、当時その会社さんは一般の方向けにオフィスを開いていたのです。
たまたまコンビニの情報誌で見かけ、
当日に「今から伺っても大丈夫ですか?」くらいの軽い感覚で問い合わせをし、
快く会社案内をしていただきました。
オフィスは一部がガラス張りになっており、
本当にさながら工場見学のような感じで働くスタッフさんの様子を眺めながら、解説をしていただけます。
オフィスで働く皆さんはこちらを気にすることなく、黙々と、てきぱきと働いていらっしゃいました。
きっと見学されるのにも慣れていらっしゃるとは思うのですが、
仕事中こんなに見られるの大変だろうな~…なんて考えてしまった時、
修理部門の作業ルームへ案内していただきました。
そこでも修理の職人さんがてきぱきと作業しています。
その中で、ふとひとりの職人さんと目が合い、
素敵な笑顔を返してくれました。
これで私はファンになりました…
正直それまでこの会社さんの商品には、
「おしゃれだな~」「かっこいいな~」と思うことはあっても、
「ファンです!」と言えるほどの熱量はありませんでした。
が、あの職人さんの笑顔を見て、
「こんな人が修理をしてくれるなんて!〇〇を買うときは絶対この会社の商品にしよう!」
と心動かされたのです。
書いていて、自分って軽い奴だな…とちょっと思ってしまいましたが、
「企業(ブランド)」と「私」との距離を
会社見学が物理的に縮め、
職人さんの笑顔が心理的に縮めてくれたという感じです。きっと。
ブランディングにも欠かせないファンづくり。
ファンになってもらうには?
どんな人にファンになってほしいか?
と悩んだ時には、
自分が何かのファンになったときの“きっかけ”を思い返してみるのも良いかもしれませんね。