UPDATE:2017.2.9
- CATEGORY
メッセージが浮かび上がる!? 和柄の魅力
こんにちは、ワカです。今日は昨日の続きで、着物についてのお話。
“和柄に込められた意味”を書きたいと思います。
結婚式に限らず、日本人であればいろんな場面で和柄を目にするシーンがあると思います。
今朝テレビではマドンナのワールドツアーの話が出ていましたが、
マドンナは舞台演出を全部自分でするそうで、その一つに日本の着物や和風の舞台装置を取り入れていました。
やっぱり“和”の美しさは世界に通用するのですね…
さて、和柄と言われてパッと思い浮かぶ柄はどんなものですか?
なんとなく花や蝶などが舞っていたりするのが浮かんでくる感じがしますが
その柄にはひとつひとつ意味があるのを知っていますか?
今日は一部をご紹介したいと思います。
牡丹
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という言葉からも分かる通り、牡丹は美しい女性の象徴。
花の王者と言われ、昔は身分の高い人しかその柄の着物を身に着けることが出来なかったとか。
小さな丸いつぼみから大輪の美しい花を咲かせることから『幸福』『富貴』を意味します。
蝶
さなぎから美しい蝶になるため、復活や変化、不老不死などの意味があり、
「ちょう」という響きから、『長寿』などの意味もあります。
一方、ひらひらと花から花へ飛び回る様が“移り気”を表すともされています。
波
同じ波がどこまでも続くことから『平穏な暮らしがいつまでも続くように』という願いが込められており、
娘が嫁ぐ時に母から娘へ波模様の入った着物を贈ったとか。
水には清めや厄除けの効果があり、“青海波”と呼ばれるこの模様は漢字の八のように
ひとつの波が末広がりに広がっていく形なので、いくつもの縁起の良い意味を持つ模様です。
海に囲まれた島国の日本では、波を表現した文様が数多く作り出されていたそうです。
矢絣(やがすり)
矢羽根に似ていることからそう呼ばれている柄で
一度射った矢は戻ってこないので、一度嫁に行った娘が出戻りしないようにという
願いが込められている、婚礼の縁起物の柄です。
まだまだ沢山の和柄が日本にはあります。
ひとつひとつ思いを込めて作られた和柄は本当に素敵です。
込められたメッセージは誰からのものでしょう。
街で着物の女性を見かけたら柄にも注目して見てしまいそうです。