UPDATE:2017.6.27
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ゲームと○○
こんにちは、ゲームの世界にはとっても疎いむらいしです。マリオカートはすぐにコースアウト、周回遅れは当たり前、
最近のゲームはもう、コントローラーの扱いすらおぼつきません。
そんな私でも、昔はゲームボーイに親しんだり、Wiiを家族でプレイしてみたり、
最近は復活したファミコンをやってへたくそながら楽しんだり、それなりにゲームを楽しんでいたりします。
先日、今ではちょっと懐かしいWiiの誕生秘話のようなもの、開発チーム長であった著者による、
Wiiのコンセプトが出来上がるまでの会議の一部始終を、実況中継さながらに追っていく内容の本を読んでみました。
「今までにない次世代ゲームを作ること」
「そのゲームによってゲーム人口を増やすこと」
というミッションを与えられ、さぁどうしよう、というところから始まります。
チームは最初、次世代というからにはグラフィックなどのスペックを強化していこうか、と考えるのですが、それは自社にとっては不得手で他社に見劣りするし、ゲームをしない人にとっては、まったくわからない世界でむしろ敬遠されるのでは・・・と迷います。
では、どんなゲームだったら、ゲームをしない人、ゲーム嫌いな人でも楽しんでもらえるだろう(ゲーム人口を増やすには、いま、ゲームをしない人、嫌いな人にも親しんでもらう必要がある!)・・・?とゲーム感覚でわいわいと議論を進めていくのですが、あれやこれやと悩みながら進めていくうちに
「家族(特にお母さん)が進んでやりたくなる、鍋のようにわいわいと盛り上がれるゲーム」(要約です)
というコンセプトにたどり着きます。
そしてそのコンセプトを密に共有していき、「ゲーム人口を増やす次世代ゲーム」をWiiという名前で、あの姿で誕生させたということです。
(詳しいことは読んでみてくださいね!>>「コンセプトのつくりかた 「つくる」を考える方法」玉樹真一郎(著)ダイヤモンド社)
ゲームから鍋!しかも、次世代という未来的なワードが与えられていたのに!かなり飛躍していますよね。
でも、議論を交わしたチームとその一部始終を見守っていた気分の読者には、とっても説得力のあるコンセプトです。
本の中で進んでいく議論は、あっちへこっちへと寄り道や脱線に見える話をしながらも、いろんな発見をしながらどんどん核心に迫っていきます。
これは次世代ゲームだけではなく、いろんなものを作り出すときの考え方に共通しているようで、
あれこれ考えながら楽しく読めました◎
何かを作り出したいとき、ちょっと見方や立場を変えて考えを遊ばせてみると、パッ!と良いアイディアが浮かんでくるかもしれませんね。
昨日の帰り道に見た久しぶりの夕焼けがきれいだったので、思わず撮ってしまいました。
うろこ雲に橙の夕陽が反射して、薄青い空をもこもこと覆っている感じが、とってもきれいでした!