こんにちは、アプリコットデザインの中村です。
達成しても目標は終わらない
僕の会社がまだ小さかった頃、すごく大きな目標を目指して無我夢中で働きました。その目標を達成すれば、しあわせになれると信じていました。会社も安定し、社員にも還元できて、僕自身も安心できると思っていました。
実際にその目標を達成したときは、すごく嬉しかったです。みんなで喜んで、これで少しは楽になるかなと思いました。
でも、その気持ちは長くは続きませんでした。達成した途端に、次はさらに大きい目標ができたんです。そこからは、次から次へと新しい目標を追いかける日々でした。しあわせは、何かを手に入れれば終わり、というものとは違いました。
目標ばかり追いかけていると、売上や人手や時間など、足りないものに目が向きがちです。
6つの欲求を自分の状態を知る道具にする
アプリコットデザインでは、お客様の強みを探すときに「6つの欲求」を使っています。確実性・多様性・重要感・つながり・成長・貢献という6つの欲求です。
普段の仕事では、この6つを満たすような強みがお客様の会社にないかを探していきます。
僕は、この6つの欲求が、自分がいまどんな状態かを知るのにも使えると考えています。自分がどの欲求を満たしたくて、何が足りないのかを見つける道具になります。
仕事をしていると、挑戦が続いて足元がぐらつくこともあれば、変化がなくて退屈に感じることもあります。その原因がどこにあるのかを、6つの欲求に当てはめて見つけていきます。
不安と退屈の原因を欲求から見つける
新しいプロジェクトに次々と挑戦しているときのことを考えてみます。たとえば、広報の担当者が、今までやったことのない企画を立ち上げるような場面です。
毎日が刺激的で、自分が前に進んでいる感覚があります。このときは、6つの欲求のうち「多様性」と「成長」が満たされていると思います。
でも、新しい挑戦ばかりが続くと、だんだん疲れてきて、足元がぐらつくような不安が出てくることがあります。これは「確実性」の欲求が足りなくなっているからだと思います。落ち着いて日常を過ごす時間や、見通しの立つ予定が足りないと、いくら成長していても心細くなってしまうんです。
反対に、毎日同じような仕事をきっちりこなしているときもあります。そういうときは、「確実性」はしっかり満たされています。
ただ、同じことをずっと繰り返していると、今度は退屈に感じてきます。もっと新しいことがしたい、違う景色が見たいと思い始める。それは「多様性」が欲しくなっているのだと思います。
ほかの欲求も同じように見ていけます。誰かの役に立っている実感があれば「貢献」は満たされています。周りに相談できる人がいなければ、「つながり」が足りていません。
不安や退屈を感じたときは、6つの欲求のどれが満たされ、どれが不足しているのかを確認します。
足りない欲求を自分で手当てする
足りない欲求に気づけたら、自分で少しだけ調整できると思っています。
不安が強いときは、来週は新しい予定を入れず、ルーティンの仕事に集中して「確実性」を満たしてみます。
退屈しているなら、いつもと違う人とランチに行って「多様性」を足してみます。
自分で自分を満たし直すと、足りないものばかり探していた目が、また今あるものに向きます。たとえば、これまで積んできた経験や、一緒に働いてくれる人です。
不安なときも退屈なときも、まずは6つの欲求のどれが足りないかを確かめる。そうすれば、自分で状態を整えやすくなると思っています。
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