UPDATE:2018.12.14
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麹菌と人間の共通点
こんにちは!長野県松本市で発酵を愛しながらコーダーとして働いているハチです!
今回のタイトル…以前しづさんがブログ内で私に対して発酵愛を語ってくれてもいいよとお許しを得たので(←勝手な解釈 笑)、今日は日本の発酵文化を支える『麹』について書きたいと思います!!
⇒しづさんのブログ
http://apricot-design.com/wp2023/blog/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AB%E5%8B%A4%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82/
麹…皆さんわかりますか??
数年前から『塩麹・醤油麹・甘酒』などがブームになってスーパーで見かけることも多くなりましたよね。
そう、これです!
お米、大豆や麦などの穀物に麹菌をつけて、モコモコと胞子が張りめぐったものですね。ざっくり言うと。
そして、この麹によって日本の食卓は支えられているのです。
味噌・醤油・みりん・お酢、日本酒…などなど。
(ちなみに長野県は発酵大国なのです。この話はまた次回。)
そしてこの麹菌、日本の国菌というだけあって日本にしかいない菌なのですーー!!!!(驚)
さて、そんな麹菌と人間の共通点って何さという話しなのですが、発酵デザイナーである『小倉ヒラク』さんのTwitterで見つけてしまいました。
これを見たとき、私も『他者を生かすことが出来る、ちゃんと芯まで根を張ったような人間になりたい』と思ってしまいました。
Array僕の大好きなカビの生き方から学ぶことは多い。栄養のある穀物にくっつくと、
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2018年10月26日
①種から根っこ(菌糸)を伸ばして栄養を吸い上げる
②根っこを張ったら、花(胞子)を伸ばす
③胞子が伸びたら花の先から次の世代の種を遠くに飛ばす
というサイクルで成長していきます。最初の根を張るプロセスが大事!
Arrayたとえばコウジカビが根を張るプロセスは表面的には見ることができない。なんだけど、鼻を近づけてみると良い匂いがするんです。反対に上手く育たないと酸っぱくてヘンな匂いがする。この「目には見えないけどいい感じ」がわかると、その後の飛躍的な成長と次世代の種の拡散を信じることができます。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2018年10月26日
Array逆に表面のモサモサが控えめでも、米の芯まで深く根を張っている麹は品格のある味わいになります(高級日本酒用の麹とか)。なので麹のクオリティを見る時は表面だけではなく、中を割って根っこの深さを見なければいけないのですね。…ってこれも人間界にも当てはまったりして。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2018年10月26日
Arrayちなみにカビの根っこを深くまで食い込ませるためには、①潤いキープでカサカサに乾かさない ②成長を急かさない ③愛をもって見守る の3つです。…と書いているうちに菌の話をしているのか人の話をしているのかわからなくなってきたぜ。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2018年10月26日
Array 菌がお米にやってきて、菌が菌糸を張って、花(胞子)を伸ばす…というのはこんな感じだと思います。なお麹はそれ単体では食材として使えない。他の素材と一緒に働いてはじめて美味しい食べ物(味噌やお酒)になります。周りの力を引き出すのが麹の役割。なので麹のクオリティとは「麹自体の美味しさ」ではなく「他のものを美味しくする力」の多寡ということになります。深く根を張って他者を活かす。
— 小倉ヒラク (@o_hiraku) 2018年10月26日
絵心のない私のイラストでどうぞ。
(絵心…泣)
麹が豆の潜在能力を引き出した『美味しいお味噌』にするには、
芯まで根が張られた麹にすることが大事で、
また、そういった麹を人間が育てるには、
成長を急かさずに、愛をもって見守ることが大事って事ですね。
とても、哲学的。
これって、HPづくり、会社づくり、お店作り、色々な部分で当てはまることだと思うんですよね。
『他者を生かすことが出来る、ちゃんと芯まで根を張ったような人間になりたい』
こんなことを考えながら、今日もお客様のよきパートナーになるようなホームページを作るために頑張りたいと思います!