UPDATE:2024.4.18
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注意すべき「ダークパターン」
最近報道などでも多くみかけるようになった「ダークパターン」への注意喚起。消費者庁は「ダークパターン」について
「消費者が気付かない間に不利な判断・意思決定をしてしまうよう誘導する仕組みのWEBデザインなどを指す」としています。
欧米各国では「ダークパターン」に関する法整備が進み、インド、韓国でも規制を強化する動きが見られる中
日本では直接的、包括的な規制法律はまだない(一部の悪質なものは除く)というのが現状です。
各国の動向や事例はこちらのサイトに詳しく載っています。
●無料と認識し使用していたアプリがサブスク登録されていた。
●ある商品をネットで購入する際、配達日の候補が出ており、早めに配達される候補日を選んだら、意図せずサブスク会員になっていた。
●定期購入でしか買えない商品だが解約簡単と明記されていたため「一度試してみたい」と購入。
その後定期購入を解約しようとしたら、解約を決定するページまでが長かったり、電話がつながりづらかったりした。
上記は私の身近な人が経験した「ダークパターン」によるものと思われる事例です。
WEBデザインを制作する立場からは、WEBサイトを利用される方が「そんなはずじゃなかった‥」と
感じることのないような料金表示や、会員登録へのご案内、デフォルト設定など
細かい配慮設計が必要不可欠で、今後さらに気をつけていかなくてはならないと意識しています。
今までは商慣行として黙認されてきたマーケティング手法であっても、
これからは「ダークパターン」への問題意識がより深まることで、社会的に
アウトとされるケースが出てくるかもしれません。
クライアントの事業ミッション実現のために
やみくもにデザインやUIを駆使して目標達成だけを目指すのではなく、
その先のお客様の理に適っているか、不快な思いはさせないか、煽っていないか‥
改めて一呼吸おいて視座を高めていく必要があります。
NHKが取材ノートとして企業へのアンケート結果をまとめています。
2024年現在の企業スタンスが垣間見える内容となっていて興味深かったです。
消費者側の視点、事業者側の視点、お互いの視点を入れ替えても納得できる、落とし所をわきまえた
WEBデザインを作っていくために‥今後も動向を注視していきます。