UPDATE:2024.1.15
- CATEGORY
どう見る?「源泉徴収票」
年末調整も終わり、源泉徴収票を受取った方も多いかと思います。どこを見ればいいのか、何に使うかもわからない、と目を通さずそのままにしていませんか?
今回は、源泉徴収票の見方などを簡単にお伝えできればと思います。
源泉徴収票とは
1年間の収入(=お給料や賞与)、そして納税額(=所得税)が明記されたものです。収入には通勤費や立替て清算された経費などは含まれず、
納税額には給料から毎月天引きされている社会保険料や住民税は含まれません。
源泉徴収票でわかること
先にも記載した通りご自身の収入(=年収)と納税額、そして課税所得(=収入から諸々控除されて課税の対象となる額)がわかります。
課税所得がわかってくると節税意識が高まるので、個人的に意識してほしいポイントです!
収入(=年収)
一般的に年収とは税引き前の額面のことを指すので、源泉徴収票の「支払金額」の欄が年収額となります。転職された場合は、現職分はもちろん前職分の給料・賞与が合算された金額が記載されます。
(そのためにも年の途中で転職した際には、前職で最後の給与とともに発行される源泉徴収票を新たな職場へ提出が必要です)
納税額と課税所得(=課税対象額)
所得税は、給料の丸ごと額面にかかるのではなく、諸々の経費などを差し引かれた(=控除された)課税所得に所定の税率をかけて算出されます(税率は課税所得金額によって段階的に上がっていきます)課税所得額が少ないほど所得税は少なくなるので、収入から差し引けるものはできるだけ控除したいところです。
給料から年収に応じて一定額が引かれる給与所得控除のほかは、
扶養する家族はいるか、保険料はどのくらい払っていたか、個人年金に入っているか、住宅ローンはあるか・・・
などなど、個々人によって様々な条件を当てはめて算出していきます。
年末調整で提出した情報は、ここで反映されているんですね。
(先日ブログにしたiDecoもこの所得控除対象です◎)
ちなみに課税所得額はそのまま記載されておらず、源泉徴収票の上段に記載の
「給与所得控除後の金額」 から 「所得控除の額の合計額」 を引くと出てきます。
源泉徴収票が必要になる場面
源泉徴収票は、その人の収入がどれだけなのかという証明書になり、家を建てるときやローンを組むときなどの審査に提出を求められます。
住宅ローンを組んだ最初の年や、医療費が高額になったときに医療費控除を利用するなど、
ご自身で確定申告を行う際にも必要な場合があります。
また、ふるさと納税の限度額の目安を知るのに確認するのに便利です(翌年の収入が余り変わらない場合に限りますが・・・)
そのほか、その年の途中で転職する際に新しい職場から提出を求められます。
必要になったときに紛失したことに気づいた・・・
という場合には発行元の会社に連絡をすると再発行が可能です。
発行に時間が掛かる場合もあるので早めに連絡を取るのが安心です。
各種控除の詳細や税率や計算式など、所得税の計算はとてもとても複雑に入り組んでいます。
ややこしい計算式を当てはめていって、記載の金額と合っているのを確認するととてもスッキリしそう。
興味のある方は一度調べてみるのも面白いかもしれませんね。
少しでもお金周りのことに興味を持っていただけたら嬉しいです。