「いつかは会社を辞めて、自分で仕事をしてみたい」と考えていても、実際に会社を辞めるタイミングを決めるのは難しいものです。
もう少しスキルを身につけてからの方がいいのか、仕事のアテを作ってからの方がいいのか。
お金のことも考えると、なかなか「今だ」と決めきれない方も多いと思います。
今回の「社長の頭の中」では、そんな「独立って、いつすればいいんですか?」をテーマに、中村さんに話を聞いてみました。
実は、最初の独立は、ほとんど準備なし
中村さんが最初に独立したきっかけは、とてもシンプルなものでした。
自分のやりたい仕事ができる会社がなかったから、「なければ作ればいい」と考えたそうです。
今振り返ると、当時は「失敗してもなんとかなる」と思っていた部分もあったとのこと。社長になりたかったわけではなく、自分がやりたい仕事を考えた結果、会社員という選択肢がなかったと話しています。
では、仕事やお金など、独立するための準備はどのくらいしていたのでしょうか。
その答えは、「自分はほとんどしてなかったので、した方がいいですよ(笑)」でした。
かなり勢いのあるスタートだったようで、実際に事業を始めてからは何度もお金が尽きそうになったそうです。自分自身は追い込まれた状況が結果的にプラスに働いた部分もあったものの、経験を振り返ると、やはり準備はしてから独立した方がいいと話していました。
独立前に考えておきたい「計画」
お金とあわせて、中村さんが「やっておいた方がいい」と話していたのが計画です。
1か月後、半年後、1年後、3年後にどうなっていたいのか。たとえば自分がほしい給料から必要な売上を考え、「1年後にはこれくらいの売上がないと厳しい」と逆算していくことで、進む方向が見えやすくなります。
特に一人で仕事を始めると、頑張るのもサボるのも自分次第になります。独立して忙しくなってから考えるのではなく、まだ時間のある準備段階で計画を立てておくことが大切だそうです。
一度会社員に戻って分かった、自分に足りなかったもの
中村さんには、一度独立したものの仕事がなかなか取れず、会社員に戻った経験もあります。
当時を振り返って、自分に何が足りなかったと思うか聞いてみると、返ってきた答えは、まさかの「全部ですね」。
スキルや営業力、人脈、経験など、いろいろなものが足りなかった。ただ、それに気づけたのは実際に失敗したからこそだったと話しています。
会社員に戻ったときには、「もう独立はしない」と何度も思っていたそうです。
それでも、できなかったことへの悔しさは残っていました。営業力や技術力、経営力など、自分に足りないものを一つずつ埋めていく。当時はもう一度独立するために勉強していたわけではなく、できないことをそのままにしておくのが悔しかったのだそう。
結果的に、そうして身につけたものが、その後の再び独立するという選択にもつながっていきました。
独立前、会社員のうちに何をしておけばいい?
今は会社員として働いていて、いつか独立したいと思っている人は何をしておけばいいのか。
この質問に対して最初に出てきたのが、「妄想を膨らませたらいいんじゃないですか」という言葉でした。
独立したあと、自分がどんな働き方をしているのかをイメージしてみる。その姿がうまく想像できないのであれば、まだ独立するには早いのかもしれません。逆に、具体的にイメージすることで「これならできそう」と思えることもあります。
もちろん、イメージだけではなくスキルも必要です。さらに、仕事は人とのつながりから生まれることも多いため、会社員のうちから人とのつながりを作っておくことも大切だと話しています。
「会社の看板がなくなっても、仕事を頼んでもらえるか」を考える
動画の中では、独立する前に考えておきたいこととして「会社の看板」についての話も出てきました。
ここが今回、話を聞いていて、私が特に印象に残ったお話です。
会社員として仕事をしていると、自分自身が評価されているように感じることがあります。
でも実際には、お客様が見ていたのは自分ではなく、所属している会社だったというケースもあります。
会社の看板がなくなったとき、それでも自分に仕事を頼んでもらえるのか?
中村さんは、独立を考えるのであれば、今の自分がどんな状態なのかを客観的に見ることも大切だと話しています。
これは、独立する・しないにかかわらず、会社員として働いている間にも考えておきたいことかもしれません。
「いつ会社を辞めるか」を先に決めなくてもいい
そして今回のテーマでもある、「結局、いつ会社を辞めればいいのか?」という話。
中村さん自身は、独立すると決めたら期限を決めてスパッと辞めるタイプだったそうですが、それがすべての人に合うとは限らないと話しています。人によって状況も性格も違うため、会社を辞めるタイミングに一つの答えを出すのは難しいようです。
そのうえで出てきたのが、「別にいつから独立しますって決めなくてもいいんじゃないかな」という、意外な考え方でした。
物理的には会社に所属していても、会社に属していないつもりで仕事をしてみる。
会社が許しているのであれば副業を始めてみて、自分が提供するものに対して本当にお金を払ってもらえるのか試してみることもできます。そうやって少しずつ実績を作り、自信がついて、ある程度の算段がついたところで会社を辞めるという方法もあります。
「いつ辞めるか」を考え続けるよりも、会社員でいる今からできることを始めてみる。
独立のタイミングを考えるうえで、ひとつのヒントになりそうです。
独立や起業を考えている方へ
今回の動画では、中村さん自身の経験を振り返りながら、最初に独立したきっかけや準備不足だった頃の話、一度会社員に戻った経験、そして再び独立するまでのことを聞いています。
「いつ会社を辞めるのが正解なのか」という問いに、誰にでも当てはまる答えがあるわけではありません。
だからこそ、自分が独立したあとにどう働きたいのかを考え、今の自分に足りないものを知って、会社員のうちから少しずつ準備していくのが良いのかもしれません。
いつか自分で仕事をしたい、会社を立ち上げたいと考えている方は、ぜひ動画もご覧ください。
▼動画はこちら
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