UPDATE:2024.4.10
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デザイン会社がデザインを売らなくなる?新サービスTONE BRANDINGについて
このたび、私たちは新しいサービスを開始することになりました。その名も「TONE BRANDING(トーンブランディング)」です。
新しいサービスとはいえ、私たちは強い決意と共にスタートを切ります。
これまで私たちは、デザイン制作やウェブ制作を中心に事業を展開してきました。
つまり、制作会社としての位置づけで運営してきました。
今回スタートする新サービスは、私たちが制作会社からブランディング・マーケティング専門会社へと変貌を遂げるための第一歩です。
制作会社の枠を超えることは、私たちにとって非常に勇気が必要な決断でした。
今日は、そんな決断に至った理由と、これから私たちの会社がどのように変化していくのかについてお話ししたいと思います。
作って収める。この繰り返しに違和感を覚えた。
アプリコットデザインは、制作会社として始まり、過去10年間にわたり、数えきれないほどのクリエイティブを制作してきました。
デザインを変えることで売上が大きく伸びたり、注目を集める機会が増えたりした経験から、
デザインの重要性は日増しに高まっていきました。
しかし、徐々に違和感を感じ始めました。
デザインを施すことで瞬間的に効果は生まれるものの、その効果は多くが短期的であることに気づいたのです。
事業を持続的に運営していくためには、安定した収益が不可欠です。
そのためには、短期的な成果ではなく、長期的な視野での戦略が求められます。
このような状況の中で、断片的なマーケティング活動だけではなく、
長期的に売れ続ける仕組みを構築することの重要性を感じるようになりました。
私たちに求められることも変化してきた
少子高齢化と人口減少により、日本の市場は明らかに縮小しています。また消費者の購買行動も日々変化しています。
そんな時代の変化とともに、私たちに求められるものも変わってきました。
創業からコロナ禍が始まる7~8年間は、WEBサイトやECサイト、パンフレットの制作依頼が多かったですが、
最近数年はWEBサイトやECサイトの活用方法に関する相談が増えています。
さらに、企業理念の構築や価値観の言語化、ブランドコンセプトの設計など、より根幹に関わる依頼も受けるようになりました。
デザインを手軽に制作できるツールが登場したことで、デザインはより民主化され、
今後、AIの進化がこの傾向をさらに加速させ、単にデザインを提供するだけの会社は確実に淘汰されていくでしょう。
商売は、提供する価値に対する対価を得ることによって成り立っています。
世の中の変化に伴い求められる価値が変わる中で、私たち自身も価値提供の方法を変える必要がありました。
変化に順応しなければ、必要とされない会社になってしまうからです。
私たちのミッションについて
私たちの理念はシアワセをデザインするで、ミッションはデザインで価値を最大化するでした。企業や商品・サービスの価値をデザインという手段を用いて最大化することで、
クライアントの成長をサポートし、世の中のシアワセを増やしていきたいと思っていました。
ところがデザインだけでは本質的な課題を解決することは難しく、
結果的に価値を最大化できないということに気づいてしまいました。
そこで今年からミッションをブランディングで価値を最大化するに変更しました。
ブランディングを通じ、本質的な課題解決を支援することが私たちのミッション達成に繋がるのではと考えています。
私たちは変化しているニーズと、今後の市場の動向を踏まえた上で、社内で数多くの議論を重ねてきました。
その結果、制作業務から軸足をブランディング・マーケティング支援に置き換えるという結論に辿り着きました。
道中、社名すら変更すべきではないかという議論もあったくらいです。
デザイン会社の枠を超えることは、確かに勇気が必要な決断でした。
しかし、私たちが目指すべき価値や使命を考えると、他に道は見当たりませんでした。
日本の企業の99.7%は中小企業であり、これらの中小企業が元気になることが日本を活性化させることにつながります。
私たちは、1社でも多くの企業がブランディングという概念を深く理解し、経営にブランド戦略を取り入れることが、
選ばれ続ける会社になるために必要だと考えています。
もちろん、制作業務を一切行わなくなるということではありません。
これまで以上にクオリティの高いデザインを提供していきたいと鼻息を荒くしています。
ただ、私たちはこれまで以上に成果に貪欲に、より深く皆さんの会社の経営に関わり、
本質的なサポートを提供したいと思っています。
これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。