UPDATE:2024.1.23
- CATEGORY
改めて「フレックスタイム制」のこと
Contents
働く環境や考え方がどんどん変化しています。
そうした状況で、リモートワークとともにフレックスタイム制の導入を進める企業が増えているようです。
フレックスタイム制の基本的なことや、固定時間制で働く場合と比べて異なる点など
フレックスタイムを導入して5年目のアプリコットの実態も交えながらまとめてみたいと思います。
フレックスタイム制とは・・・
簡単にまとめると「ルールの範囲内で、自由な時間で勤務ができる制度」です。
固定時間制(たとえば「1日実働8時間、9時から18時まで」と勤務時間を定める)と比べて
出勤・退勤時間の融通が利くため、それぞれのライフスタイルや日々の予定に合わせて柔軟に働くことができます。
固定時間制だと、
早めの出勤は勤務時間にならないケースがあったり
早退として欠勤控除をされるか、貴重な有休を取得しないといけなかったり
時短勤務に勤務形態を変更せざるを得なくなったり・・・
融通が利かずに不利益を被ってしまうこともあります。
一方でフレックスタイム制では、
早めに出勤したらその時間から勤務時間が始まり、
30分早く帰った分は、翌日に30分長く勤務して調整すれば良く、
お迎えの時間に間に合うように、始業時間を1時間早めて実働8時間をキープする、
など、その人の事情やライフスタイルに合わせて柔軟な対応が可能です。
フレックスタイム制のルール
その1/コアタイムには必ず出勤する
出勤時間が自由だからといって各人が好きな時間に出勤していては、誰がいつ勤務するのかが読めず打ち合わせや会議などの調整が難しくなり業務が滞ってしまったり、
顔を合わせる機会が失われてコミュニケーション不足になったりと、仕事に支障が出てしまいます。
そうしたことが起きないよう、「必ず勤務する時間 = コアタイム」があります。
(コアタイムに遅れてしまったり中抜けが必要になった場合には、欠勤控除が付くので要注意です)
まれに設けない企業もありますが、アプリコットデザインでは10:00~15:00をコアタイムに設定しています。
10:00からはオンラインで朝礼を行い、リモートで働くスタッフも多い環境で顔を合わせる良い機会となっています。
その2/ひと月に必要な勤務時間を把握し、その時間内で調整する
フレックスタイム制は、コアタイムに出勤してあとは自由な時間働けば良い、のではなくひと月に必要な勤務時間も決まっています。(企業によってはひと月が3か月の場合もあります)
標準となる一日の労働時間が定められており、その労働時間に
ひと月の稼働日数を掛けたものが、その月の所定労働時間となります。
一日の標準の勤務時間が8時間、稼働日が20日の月の場合の所定労働時間は
8時間 × 20日 = 160時間 となります。
ひと月でこの時間を満たすのであれば、業務の忙しさや都合によって
コアタイムだけ勤務する日があったり、ちょっと長めに勤務する日があったり、
日によって勤務時間がバラバラになってもOKです。
気になるフレックスタイム制での残業時間
勤務時間に自由が利くフレックスタイム制でも、残業代は発生します。固定時間制のように、定時を過ぎたら残業とわかりやすいものではないですが、
ひと月単位で、その月の所定労働時間を超えて勤務した場合は残業となり、手当の対象となります。
(企業によっては清算期間が3か月の場合もあります)
まとめ
通勤ラッシュを避けて通勤の負担を減らせたり、平日にしかできない用事を欠勤や有休消化することなく済ませられたり、
育児と仕事をフルタイムのまま両立できたり・・・と
ちょっとした時間の融通をきかせられることで、働きやすさはグッと高まります。
フレックスタイム制ならではのルールを理解し、うまく活用して頂けたらと思います。
通院のために30分早く帰りたい。
子どものお迎えのために勤務時間を1時間ずらしたい。