UPDATE:2022.5.21
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#01-「ブランドとは何か」初めてのブランディング講座
ブランド・ブランディングについて、分かりやすく説明していく「初めてのブランディング講座」。
本日は「ブランドとは何か」というテーマでお話をしたいと思います。
ブランドとは知っている状態
みなさんは「ブランド」という言葉に対してどんな印象をお持ちですか?「高級なイメージ」をお持ちの方が大多数だと思います。
実はブランドの語源は、その昔北欧で放牧している牛などの家畜が
他人の所有物と紛れてしまわないように、「これは自分の牛だよ!」と焼印を押す習慣がありました。
そこから「識別されていること」=「ブランド」という概念が生まれました。
ブランドとは「識別されている状態」なのです。
識別されているとは簡単に言うと「知っている状態」です。
なので「チロルチョコ」も「フェラーリ」も同じブランドであると言えます。
ブランドは心の中に描くイメージ
ブランドの正体は心象(心の中に抱くイメージ)です。例えばスターバックスにどんな印象をお持ちでしょうか?
僕の中でスターバックスは「おしゃれでゆったりとしたカフェ」です。
良いイメージか悪いイメージかといえば、良いイメージを持っています。
ところがある人にとっては「敷居が高くて入りにくいカフェ」と思われているかもしれません。
その人にとってスターバックスはあまり良い印象ではないと言えます。
ブランドとは心の中に抱くイメージなので、人によって異なるのが特徴です。
お店を利用した時に店内の居心地の良さを感じたり、コーヒーがおいしかったり、
良い体験をすることによってブランドに対するイメージが上がります。
逆に接客が悪かったり、商品の品質が悪かったりするとブランドに対するイメージが下がります。
良いブランドになると指名買いされる
好印象なブランドになることに成功すると、指名買いされるようになります。例えば「コーヒー飲みたいな」と思った時、頭の中にパッと思い浮かぶブランドがあるはずです。
●スタバ
●ドトール
●タリーズ
この頭に浮かんだお店の中から、どこのお店に行くかを決めているはずです。
すなわちパッと思い浮かぶブランドになれれば、指名買いされる可能性が高くなるのです。
この候補に入るためには「知られていること」「好印象を持たれていること」が重要です。
知られていない状態ではまずこの候補に入りませんし、
悪いイメージのブランドは最初から除外されるのですから。
ブランドのファンを作る
ブランドに対して好印象を持ってもらうだけではなく、ブランドのファンになってもらうと更にメリットがあります。
それは自分たちで売値を決められる事です。
音楽ライブに行った時、アーティストのタオルを買うことがあると思います。
でもよく考えてみると、ただのタオルにしては価格が高すぎます。
原価を計算したら恐ろしくなるほどです。
しかし購入してしまうのは、そのアーティストのファンだからです。
ファンはアーティスト側が提示した価格で納得して購入しているのです。
ブランドもまた同じで、ブランドのファンに対しては
自分たちで売価を決められるようになります。
いかがでしたでしょうか?
まとめると、ブランドとは知っている状態で、人によってイメージが異なる。
好印象なブランドになることで指名買いされる可能性が高まり、
さらにブランドのファンを作ることで自分たちで売値を決めることができます。
愛されるブランドになることで、高値で買い続けてもらうことができ、
結果的に経営を安定させることができるのです。
今日はブランドとは何かというテーマでお話をさせていただきました。