UPDATE:2021.12.24
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0.01mmまで、疑う。
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クリスマスイブ、みなさんのご予定はいかがでしょうか?
子供の頃、大きな赤い靴下を部屋にぶら下げて朝を迎えると
サンタさんから可愛らしいキティちゃんの帽子が入っていたことがあります。
毎年ぶら下げていたものの、サンタさんからの
プレゼントが入っていたのはその一回きりで、
お父さんからクリスマスプレゼントは買ってもらえましたが、
サンタさんはめっきり現れなかったので、
不思議に思っていた幼いジョンの思い出…。
さて、今日は「0.01mmまで、疑う。」という事で、デザインのお話をします!
この言葉は大学生のジョンが教授から
「デザインを作る時は、ぼくは拡大して0.01mm単位で調整している」
と、言われた言葉からきています。
デザイナーというのは派手でかっこいいデザインを作るだけでなく、
微妙な調整が連続している割と地味なお仕事です…笑
サンプルを用意しましたので早速見ていきましよう!
未調整の状態
名刺などでよくある文字のかたまり。
文字の間隔などの調整は特にせず自動のまま。
文字の先頭だけソフトの機能を使って自動で揃えている状態。
このままでも揃って見えますが…実はぜーんぜん揃っていません。
未調整の状態を拡大
拡大してよおく見てみましょう、
「T」に合わせた赤いガイドラインに対して2行目以降、
文字の先頭はガイドラインに対して揃っていません。
ソフト上で自動で揃える便利な機能を使用しても、
目で確認すると揃っていないことがわかります。
0.01mmの調整をする
未調整の状態から、0.01mm単位の調整をしていったもの。
合わせて簡単にですが、文字の間隔の調整なども加えています。
どうでしょうか?
微妙で地味なことですが、自動で打ち込んで揃えたものよりも
読みやすく揃っているように見えませんか?
この0.01mmの調整にこそ、
デザインがスマホのアプリなどで簡単にできてしまう時代に、
わざわざデザイナーに頼む価値がぎゅっと
凝縮されているのでは…と思ったり。
アプリケーションの自動でできる機能は非常に便利ですが、
アプリを疑う、自分の目を疑う、デザインは疑いの連続。
AIにはない0.01mmまでのこだわりをこれからもお届けしたいジョンでした。
メリークリスマース!